七転び八起き

ハロプロと観劇と、恋人のキツネさんとの同性同士の同棲生活のこと。

DDとハロプロのSNS活用方法の違い

最近、株式会社DD所属のアイドル、パンダドラゴンの公式LINEに登録したのです。Mesemoa.さんの弟分として知ってはいたのですが手を出せてなかったパラゴンちゃん。フォロワーさんからデビューシングルの付属DVDをお借りして観て、そのついでにLINE登録を勧められたことがきっかけでした。メンバーのことをもっと知りたいなって思ったことも理由の1つです。眼鏡フェチで、ひょろ長い男性が好きなのでなるきくんの容姿がどストライクなんですよね…。しかも最近は筋肉がついてダンスもかなり上手くなってきてると聞いたら追いたくならないわけがない。

 

それで、昔から気づいてはいたものの改めて感じたのですが、株式会社DDさんはほんとにSNS使いが上手いよな〜ということ。もともとが踊ってみた動画出身のMesemoa.さんが中核グループでその元メンバーさんが社長だという出自も関係していると思います。

 

LINE登録後、毎日日替わりでパラゴンちゃんのブログがLINEに流れてきます。動画配信も結構いっぱいあります。コンサート動画から今さっき撮りましたみたいなメッセージ動画まで様々。さすがですDDさん。それでいてメンバー全員Twitterやってるし所属グループの公式Twitterもそれぞれ動いてる。しかも社長Twitterも事務所Twitterもある。事務所Twitterは結構小ネタも配信してくれる。

めちゃめちゃすごくないですか???ここ1年くらいでいろいろ使い始めたハロプロと比べたら、どんだけ恵まれてるの??って感じです。

 

まあでも、メンバーに無理させたくはないのですよ。みんな忙しいし、若い子も多いし、SNSやる暇を睡眠時間とか勉強時間とかぼーっとする時間とか遊ぶ時間に使って欲しいと思ってます。メンバーが扱うのはブログくらいで十分。モーニングちゃんはあんまりないけど、ハロプロの他のグループはグループのTwitterで時々メンバーがコメントをしてくれます。そのくらいのほうが、安全だし安心です。

グループを卒業していてTwitterで個人のアカウントを作ってる子たちは、ほとんどの子が20歳を超えているかそれに近い年齢だし、卒業まで頑張った上でまだ芸能生活を送ることを自ら決断した方々なので、個人でTwitterをやってもそんなに心配はないんです。でも、まだハロプロで現役アイドルをしている中学生とか高校生の子たちが、Twitterを使って変なリプをもらって傷ついたり、逆に失言をして追い込まれたりしてほしくない。

 

一方で、ハロプロの動画配信の方法とか数とか、やり方とかは、もう少し洗練されてもいいのでは?と思ったりもします。たとえばハロプロは違法アップロード動画がめちゃくちゃ多くて、上がっては消され、を繰り返しています。それって、公式の配給がほとんどないからでは?YouTubeのモーニング娘。チャンネルとかでもっとコンサート動画の一部を流したりしたらいいのに。だってモーニングちゃんの一番の魅力って生歌とかダンスとか表情とか、パフォーマンス力でしょう?それをほとんど出さないとか、出したとしても見えにくい形なの、とても勿体ない。

去年は少し公式の動画でコンサート映像流してくれましたけど、確認したら最後のコンサート映像、去年の夏くらいでした。

メンバーのコメントとかインタビューも可愛いし楽しいけど、わたしは短いコンサート動画とか踊ったり歌ったりしてる動画をもっと増やして欲しい。布教しやすいもの、そのほうが。ブログに好きな動画貼りたいしツイートしたいしたまにはフォロワーさんにDMで送りつけたりしたい。モーニングちゃんは過去からの蓄積で曲数が多いから、今のメンバーがコンサートで昔の曲をやることも多くて、違うメンバーであの曲が聴けるっていうのがいいし、メンバーが違うからこそ今しかない味が出るのに、それを比較したり堪能したりできるのが、DVDか違法アップロード動画しかないのが勿体ない。

 

もしかするとハロプロのお偉いさんは無料のネットコンテンツを増やすとDVDが売れなくなるとかそういうお考えなのかな?最近の動きを見てるとかなり変わってきた感じもするけど…。どうなんだろう…。いろいろ試してみての結論であればなんとも言えないけれど、おたくというものは基本グッズやDVDにお金を惜しまないし所有欲も強いので、動画をきっかけにしてむしろたくさん買ってくれるのでは?とわたしは思ったりもします。ファン予備軍やライトなファンも、増やしたり繋ぎ止めたりしておきやすいし。

 

なーんてことを偉そうにつらつらと書いてきましたが実はDDさんの豊富な情報の供給はもちろんのこと、ハロプロの控えめな発信すら全て受け取れていないわたしでした。日々仕事で忙しくしてると、少なくとも平日は、疲れて動画を見る気にならない。ブログも読みたくない日が多い。Twitterは流し見できるからいつでも見てるしテレビ番組はご飯の時に流せるからガールズライブはそれなりに見てる。毎週じゃないけど。でもネット系の情報は最近、推しのブログすら全部は見られていません…。残念。

石田亜佑美さんのバースデーイベント(夜)に行ってきました。泣いた。

モーニング娘。’19の推し、石田亜佑美さん

好きな人や物が多すぎて見放されてしまいそうなわたくしですが(つんく曲ネタじゃなくて恐縮…)石田亜佑美さんはここ数年すべての業界の推しの中で最上位に君臨し続けています。そんな石田亜佑美さんのバースデーイベントに行ってきました。あゆみちゃんお誕生日おめでとう〜!!!!可愛いカッコいい最高大好き〜〜〜!!!!

今回は衣装もカッコいい系でわたしの好みだし、グッズもあゆみちゃんをおんぶできるタオルを売ってたので欲しかったのですが、仕事が終わってから向かったので残念ながら売り切れ…。

アクキーを手に入れ会場入り。

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そう!!!今回はあゆみちゃんの!!!綺麗な腹筋があらわなお衣装!!!あゆみちゃんの腹筋すごい好きだからすごい嬉しい!!!しかもパンツ可愛いし、ヒールが激高!!!実際にあゆみちゃんが登場してからお靴を見て嘘でしょこれでバリバリ踊るの…と思いました。あゆみちゃん本当にすごい…。

 

 

年始早々すべての運を使い果たす良席

そして会場入りしてみるとびっくりするほどの良席。前方ドセン。神さまありがとう。去年一年間死にそうになりながら頑張ったおかげと思うことにします。

着ぐるみ三体が登場して会場がどよめく中、3体目の猫の中にあゆみちゃんがいることがわかり、許してにゃん体操がスタート。体操のお姉さんみたいなあゆみちゃん、可愛かった〜。みんなで踊った〜。

前半はあゆみちゃんの今年の抱負や開運クイズのコーナーがありました。今年はあゆみちゃん、サブリーダーになったのでサブリーダーとして認識されたいんですって。身内でも知らなかったりするので道重先輩とかに自ら言ったんですって。ほんとはどうせなら武道館で大々的に発表してほしかったんですって。そういう目立ちたがりやなところ、大好き。

あと、最近はごまが好きなんですって。あんまり食べても罪悪感ないからごまとかきなことかを、テレビ見ながら袋からスプーンですくって無心に食べてるんですって。可愛い。たのしい。わたしも黒の炒りごま好き。でもどっちかというと白ごまの方が好きかな。

あと開運クイズの時に言ってたけど、去年はあゆみちゃん、左右両方の脚、順番に捻挫してたらしい。すごいな…。そんな中でのツアー、大変だっただろうな…。

 

セトリ

そして喋るコーナーが終わり歌って踊るコーナーへ。セトリは、カッコいい系三曲からのしっとり系一曲、盛り上がり曲二曲というバランスの良い構成。

曲はあゆみちゃんのブログ参照↓

ほんとに、こんなに近い席初めてってくらいの席だったのでバッチリお顔が見えたんですが、カッコいい曲はほんとセクシーでかっこよくて…。しっとり曲、「君の好きな人」は切なく綺麗に歌いあげていて、すごく素敵でした。あゆみちゃん、曲に入りすぎてちょっと涙目だった…?守ってあげたくなるし話きいてあげたくなる感じでした…。好き…。

セトリの中では前半のカッコいい曲たちがわたしは好きなんですけど、最初に気まぐれプリンセスをやってくれて!!わたし工藤遥ちゃんの卒業公演の気まぐれプリンセスの「お城にいたんじゃ王子に出会えぬ 媚びたりできないお姫の諸事情」のところのあゆみちゃんが好きすぎてだな……。それを、当たり前だけどあゆみちゃんしかいないので全曲、あゆみちゃん一人で歌って踊ってくれたの本当にありがたすぎて震えた。カッコいい系の曲は、曲の初めにライトが消えてまたついた途端にすっと表情が変わるのがすごく好き…。

 

大人なのよ!で泣いた

しかも、カッコいい曲三曲目、なんと、Berryz工房の「大人なのよ!」をやってくれて……。泣いた…。涙が出て仕方なかった…。

個人的にめちゃ思い入れのある曲なんですよ。わたしがハロヲタをやることになったきっかけは、舞台「我らジャンヌ」。末満健一さん演出の、Berryz工房とスマイレージが出演する作品です。

ゲキハロ第13回公演「我らジャンヌ~少女聖戦歌劇~」 [DVD]

ゲキハロ第13回公演「我らジャンヌ~少女聖戦歌劇~」 [DVD]

 

舞台ばかり見ていたわたしが、末満さん作品だから、と我らジャンヌを見てハロプロに興味を持って…。でもしばらくの間ライブに行くのをためらって、Berryz工房の動画をyoutubeで漁っていた頃。その頃、大人なのよ!が発売になって、好きすぎてずーっと見てたんです。Berryz工房って個性もスキルもバラバラだけどみんなが見る人を楽しませよう!って気持ちが強いところが好きで。それを体現するような個々人にあった衣装でかっこよく踊ったり歌ったりするBerryzが好きすぎて。何回も見て、何回もカラオケで歌いました。歌詞も人の思い通りにならない芯の強い女の子って感じですごい好き。

でも、Berryz工房を好きになった時期はとても遅くて、コンサートは活動停止前の最後の公演しかいけませんでした。それで、生でちゃんと見られないまま、大好きだったベリ曲が歌われなくなってしまうのが寂しくて。なんでもっと早く行かなかったんだろうって悔いもあって。

そんな思い出深い曲を大好きなあゆみちゃんが踊って歌ってくれた。ベリ曲を受け継いで時々歌ってくれるこぶしちゃんやつばきちゃんももちろん大好きだけど、でもやっぱり、まだ若くて。あの頃のベリが一番って思っちゃって辛くなるんですよ。

でも、22歳になった、ちょうどあの頃のBerryz工房と近い年齢のあゆみちゃんが、あの曲をやってくれてるのを見て、泣けて泣けて仕方なかった。ありがとう、大好きなベリ曲を歌い継いでくれてありがとう、って思いました。大好きだったBerryz工房の姿を思い出しましたし、でもそれと同じじゃなく、彼女の個性で踊ってくれるあゆみちゃんに、「好き」が止まりませんでした。Berryz工房から、あゆみちゃんへ、わたしの中の「好き」が受け継がれていったさまを見るような感覚で、勝手に、感動してしまいました。

 

元気をもらった

わたしはもう31歳だけど、22歳のときどうだっただろう?そして、今のわたしはどうだろう?なんてことも考えさせられました。あの歳でたくさんお仕事して、全力で踊って歌って、どんどん歌も上手くなってくあゆみちゃん。ダンスはもともとうまいけど、一層しなやかで綺麗になってるし、今年は去年よりさらに歌にも磨きがかかってたように思います。すごいなぁ。毎年毎年、自分を更新してるなぁ。とても歳下だけど、尊敬しています。わたしも頑張る。

あゆみちゃん、お誕生日おめでとう。今年もあゆみちゃんが輝ける一年になりますように。大好き。

わたし接触がとても苦手なんですけど、今年は初めて、個別握手会行こうかなとも思わされました…。今年もあゆみちゃんをたくさん推していきたいです。

 

 

2018年推し事ふりかえり

2018年に摂取したエンタメ

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2018年はここ数年の中ではかなり落ち着いてエンタメを摂取していた一年でした。資格試験を頑張る!と決めていたのでかなり観劇の数を減らしていたせいです。舞台とコンサートで28現場……ということは金額に換算すると、1現場でパンフ代とかいろいろ含めて約10000円として、28万円くらい。ディナーショーがちょっと高いとしても30万くらい。今年はいろいろイベントも行ったし珍しくアイドルの推しに対してはグッズも沢山買いましたけど、合わせても40万くらいですかね。倍ぐらいの現場に行っていたしDVDガンガン買ってた数年前と比べれば少ない方だ…。
でも、その少ない観劇の中で、「こりゃあいかん、合わない」というものがいくつかあったり、好きだった制作会社さんでいろいろあって、なんだか観劇に対する気持ちがちょっと下がってきてしまっています。

去年くらいから若手俳優畑引退しようかなと思っていたのですが、来年はもうほんとに好きなのだけ見ます。隠居だ隠居。THE CONVOY関係とモーニング娘。関係とTRUMPシリーズと、たまに植原卓也さんの舞台くらいをゆるっと追いかけていきたいです。あ、でも最近気になってるめせもあ。さんとパラゴンちゃんの現場は一個くらいは行きたい。そして後悔したくないので使うところには集中してどばっと資源を投入する。

ということで、ここからは今年の推しについて振り返ってみます。

 

石田亜佑美ちゃんのこと

ハロプロとか舞台とか含めた全ジャンルで一番の推し、モーニング娘。'18の石田亜佑美ちゃんは今年もやっぱり最高でした。亜佑美ちゃん主演の舞台、ファラオの墓では演技力を爆発的に伸ばし、コンサートでは伸び伸びと楽しそうに、そしてセクシーにばりばりと踊り、苦手だった歌を進化させ、ブログではこっちが泣いちゃうような優しさを見せてきて、ほんと推してきてよかったなと思いました。もう全員あゆみちゃんの年末最後のブログを見て。最高だから。こんな努力家で前向きで元気をくれる子を推せるのが誇り。そしてなんならファラオの墓のDVD貸すので見て。ほんとにほんとに最高だから。崇拝。


来年も年明け早々に亜佑美ちゃんのバースデーイベントいけるの超楽しみです。珍しく、一桁台の席だったの!!嬉しすぎる!!!
彼女ももう二十歳を超えてきて、今年は同期の卒業もあったりして、卒業という言葉が頭にちらつく頃合いです。でもきっと、彼女は卒業したら舞台畑に来てくれるって信じてるし、それまでのモーニング娘。での石田亜佑美を全力で推していくのみです。あゆみちゃん、今年もありがとうございました。カウントダウンライブでサブリーダーになったと聞きましたが無理せず頑張ってほしいです!

 

植原卓也さんのこと

たっくんの舞台、今年はZEROTOPIAしか観に行けなかったな……。でも観に行ったZEROTOPIAはたくさん踊ってくれて、まさかのタップまで踏んでくれて、タップ踏むたっくんを観ながら泣きました。わたしは、いくら好きな俳優さんでもお話の中身がつまらなそうだったり趣味に合わなそうだったりすると観に行かない主義なので、最近はたっくんを観に行く機会がとても減ってしまっています。だって、好きじゃない作品で推しを観てつまらなかったって思いたくないんだもん。でも、やっぱり観に行くとすごく好きだこの人のこと、って思うんですよね……。世間一般で言う「推し」の定義とは違うかもしれませんが、ずっと途切れることなく好きだし、ずっと応援しています。来年は、今年観に行けなかったキューティ・ブロンドを観に……行こうかどうしようか今も迷っています。役柄的にね…どうなんだっていう不安がぬぐい去れなくてね……。行けたら行く…。

 

THE CONVOYのこと

箱押しですがおじさまたちの中ならジュリさんが好き、と言ってきたCONVOY。今年は星屑バンプもONE!もいっぱい観たし、ジュリさんの単独舞台も観たし、キツネさんの推しのたてさまのUTA-NO-KAIにも行きました。初めて先週楽後のご挨拶にも行きました。ディナーショーも初参加しました。CONVOY充した一年だったと思います。ディナーショー行くから美しくなる!っていって九月から十二月の三ヶ月間美容に励んだりお洋服買ったりしたのも楽しかったです。


CONVOYの舞台は、背中を押してくれるんです。日常をもっと頑張ろうとか、好きなことをつきつめてやっていこう、って思える元気をくれるんです。それは演出、脚本の今村ねずみさんの凄さもありますし、オリジナルメンバーが50代を超えてもバリバリ踊って歌ってることや、20代30代の若手がそれに食らいついてどんどんうまくなっていっていることも影響していると思います。内容の素晴らしさだけじゃなくって、もう役者さんの生き様が滲んできて感動する、ってもうほんと、凄い。大好き。
それで、年末のディナーショーで唐突に若手メンバーの伊藤壮太郎君に惚れました。星屑バンプの初演から1年くらい観てきていたはずなのに唐突に…。びっくりしたし動揺しました…。もともと、体つきがすごく好きだなーと思っていたのですよ。手脚長くて、胸板しっかりしてて。ディナーショー、CONVOY Nightで若手だけのナンバーを踊っている時に、その素晴らしき体つきを生かすようなめちゃめちゃいい衣装で、ばっきばき系ダンスの後藤健さんと対照的なぬるぬる系ダンスのそうちゃんが踊ってるの観て、心臓を打ち抜かれてしまいました…。別に、近くで見てたわけでもなかったのに。おかしいな。しかも次の日CONVOY Partyでサンタの格好でそうちゃんが物販にいて、タオルを本人から買えて。「昨日は素敵でした!」って言ったら「嬉しいですね-、ありがとうございます。今日も楽しんでくださいね」って言ってくれて。よい思い出になりました。なんかPartyのオリメンのおじさまたちもいろんな意味ですごかったし最高だったけど、前説とかプレゼント紹介とかでお手伝いをしていたそうちゃんとしほうくん、やたらめったら可愛くって。終わった後ずっと考えちゃってつらかったです。

来年はそうちゃん単独の舞台も行きたいです!

 

そんなわけで、2018年も充実した推し活でした。落ち着きつつも、新しいことも少しは取り入れつつ、来年もエンタメを楽しんでいきたいです!

2018年秋、カミングアウト

実家の家族にカミングアウトしました

今年の秋、親に自分が同性と長年つきあっていることをカミングアウトしました。
母親のほうが、なかなかの全否定ぶりで、嫌なことはすぐに吐き出して忘れるタイプのわたしも流石に消化できなくてここまでブログにもできませんでした。未だに実家との距離の取り方は探り探りですし、時々思い出してはしんどい思いをしていますが、少し落ち着いてきたので、年末最後に出来事と気持ちをまとめておきたいと思います。

 

引っ越したら言おうと思っていた

キツネさんとは、つきあい始めて昨年で十周年を迎えたので、そろそろカミングアウトしようかなということはその頃から考えていました。するなら引っ越しのタイミングで、と思っていました。うちの母親、前にもいろいろブログで書きましたがけっこう感情的なタイプなので…。最悪の場合、包丁を持ち出されたり家に来てキツネさんに害を及ぼしたりしかねない、と思っていたので引っ越し後に住所を教えていない状態でカミングアウトするつもりでした。家を買ってしまったのでもうしばらく引越しの機会もないだろうということで、引っ越し後しばらくしてから言うことにしました。

 

カミングアウトは手紙で。

カミングアウトをすることにした日、絶対泣いてしゃべれなくなるだろうと思っていたので、手紙に自分の気持ちを書いていきました。
ここまで育ててくれたことの感謝、自分が同性パートナーと暮らしていること、これからもそうしていきたいと思っていること……そんなことを書いて。たしか五枚くらいのとても長い手紙になったと思います。
さすがにわたしがバイセクシャルで男性でも好きになれる、ということまでは書きませんでした。そういうこと書くと多分、期待させてしまうので。まあ実際は女の子としか付き合ったことないのでほぼビアンみたいなもんですし、これからもキツネさんと別れる気は全くないので間違ってはいない。
手紙に書いたものの、ぜんぜん言い出せなくて、夜、みんなが寝る直前のカミングアウトになってしまいました。
「ちょっと話があるんだけど」と切り出した途端、父が「なんだ、結婚でもするのか」と言ってきて、このやろう~~~と思ったりもしました。あのとぼけたところが父のいいところなんですけどね。手紙を取り出した段階でもう泣きそうでした。

 

家族の反応

両親と、弟のお嫁さんがいる場でのカミングアウトになりました。
手紙を読みはじめてわたしが同性を好きになる人だということを伝えてすぐ、涙で口ごもってしまったとき、父はすぐに「好きにしたらいい、お前の人生なんだから」と言いました。父はそわそわして、はやく寝室に戻りたそうでした。そして実際にすぐに寝室に行ってしまいました。逃げた、と思いました。
いいひとなんですよ。とても。表面的には、ですが。世間的なものごとの動きもよく見ているひとで、私みたいなありかたを否定してはいけないっていうことをよく知っていたんだと思います。
でも、めんどうなことからは目をそらすタイプ。泣いている私や、これから荒れるであろう母を置いて寝室に引きこもれるんですから。これまでずっとそうだった。でも、たぶんこれから続いていく日常の中で母の感情を受け止めてくれるひとは彼だけなので、聞いてくれて、否定しなかっただけでもありがたい、と思いました。
弟のお嫁さんは、手紙を読みおわるとすぐに隣に来てくれて、一緒に泣きながら、ずっとそばにいてくれました。言ってくれてありがとう、と言って。知り合いに、LGBTの人がいるんだそうです。ほんとうに優しい子で、彼女がいてくれたから救われました。あとから弟にも彼女から伝えてもらったのですが、弟からも、俺はずっと姉ちゃんの味方だというLINEが来ました。本当にうれしかった。
母は、カミングアウトが終わっても、うつむいてじっと黙っていました。わたしから、話題をふるまで。

 

母から言われたこと

「お母さんはどう思う?」と聞いたところ、母は「そうなんじゃないかと思ってた」と静かに言いました。何年か前からそうなんじゃないかと思って、お友達と「スイちゃん、ここまで彼氏できないってことは、なんかあるよね」って話していたようです。
わたしも、多分気付いているんだろうなとは思っていました。前に「男が好きじゃないの?」と聞かれて「だったらどうするの?」と聞き返したら「気持ち悪ーい!病院行った方がいいよ!」と冗談めかして言われたことがあったので。
カミングアウトの一番楽観的なシナリオは、彼女が、わたしの性的指向に気付いていて、その上で何年かの間に消化できていて「知ってたよ、今更驚かない」と言ってくれて、多少の偏見はありながらもこれまでの関係性を続けられるということでした。
でも、そうはなりませんでした。
話を聞いていくにつれて、こんなことを言われました。

 

「一生懸命、いいところを伸ばすように育ててきたのに、なんで普通に育たなかったんだろう」
「相続権は放棄してほしい」
「言った方はスッキリするだろうけど自分勝手だ」
「その人(キツネさん)のことは認めないし会いたくない」
「今は役所に自分たちを認めてもらうみたいな制度もあるみたいだけど絶対に使ってほしくない。だって役所の人にはあなたたちの関係がわかっちゃうでしょ」

 

まあ、始終そんな感じ。わたしのことを普通じゃない、恥ずかしいと思ってることがばしばし伝わってきました。それでグチグチと、過去に自分がいかに苦労しながらあなたを育ててきたのか、ということを言い聞かされました。最終的には自分の苦労話になっていました。それで「ここまで不自由なく育ててくれたことには本当に感謝してる」と真摯に伝えようとしても「ごめん、今はそれ、言葉の上で言ってるだけにしか聞こえない」と拒絶されて。しかも、容姿とか性格とかこれまで選んできた職業のこととかもいろいろ言われて。

そのときに書いたツイート↓

「男性と付き合う努力はしてみたの?」と聞かれて逐一否定したり、「あーあ、○○ちゃんとあなたの結婚式になに着てくか相談してたんだけどなー」と嫌味を言われたりもしました。それで、我慢ならなくなって「え、これ私いつまで聞いてたらいいの?」と言うと「え、駄目?言わせてよ」とそんなときばかりかわいこぶる母。なんなんだ。後からこういう話をしたらキツネさんが「子供はサンドバックじゃないんだからさ」と怒ってくれました。その日はサンドバックになることは覚悟してたし、今私がどんなふうに反論しても聞こえないだろうと思っていたからじっと聞きましたが、やっぱりつらかったな…。
LGBTの家族が集うような場所のパンフレットも用意していきましたが受け取りすらしませんでした。「わたしはあなたがそうだって、誰にも言いたくない」と。せいいっぱいの気遣いのつもりだったんですけどね。悩んでいてもそれを誰にも言わないって、苦しいから。今すぐには無理でも、必要になったときに使ってもらえるように、そのパンフレットはそっと置いてきました。(大学生の時に一度だけ参加した集まりの時にもらったものを大切にこのときまでとっておいたのです。あとから、結構パンフレット変わってるから、と更新版を知り合いからいただいて苦笑しました。そりゃあそうだよね、七年も経ってたら。)

 

理解したい、関わり続けたい、でもつらい

親も、混乱していたと思うんですよ。以前からなんとなく気付いていたとはいえ、はっきり言われるのとは違うんだと思います。だから、いつかわかってくれるかもしれないと、関わり続けるしかないんだ、と思いました。
でも、カミングアウトしたあとに帰宅して、数日後に母からメールがきて。
「自分は話してスッキリしたかもしれないけど自己満足にしか思えない。あなたのお友達にも会いたくない。お友達にもうちの家族のことは口止めしてください」って。どこかで誰かに、わたしたちのことが伝わってしまうことを過剰に恐れていて。まるで母はわたしのことを敵や害悪だと思っていて、自分はそれから自分の家族を守ってるんだ、というような感じでした。ああ、おかしい。
「わかったよ、無理にあってほしいとは思ってない」と伝えつつ、「お友達、ではなく、パートナーです」と訂正してみたりもしたけど全く通じなかった。自己満足と言われたことについては「わたしだって言うべきかどうか10年悩んできたし死にたいと思ったこともあった」と伝えました。でもそれに対する返事も「それもあなたの勝手でしょ。わたしたちは、あなたは一生独身だと思うことにするから」というものでした。
笑っちゃうほどの完全拒絶。しかも自分の拒絶に「わたしたち」と言うことで勝手に父を巻き込んでる。それに対して「わたしたち、ってそれ父と話したの?」と指摘したら黙りました(笑)
それからというもの、用事があってLINEすることがあっても、全部丁寧語なのも笑えます。今までは絵文字とかいっぱい使って文章書いてきた母が「わかりました」だけのお返事とか。めっちゃ笑える。
関わり続けたらなにかが変わるかも、とも思うし、時間をかけて理解してくれれば…とも思う。そして、傷ついていて私のことを理解できない母のことも理解したいと思う。話を聞いてあげたいと思う。でも、それによって私が傷つけられ続けるのは、やっぱり少し嫌だなと思ったりもして。ぐっちゃぐちゃな気持ちです。

 

愛って何だろう

愛って、なんなんでしょうね。
私の母の愛は、条件付きの愛です。「相続権は放棄してほしい」って、つまりそういうことですよね。「私の理想を体現するような娘でないならばあなたは私の娘ではない」ってこと。「いい子にしてなきゃお菓子をあげないよ」ってこと。

今回カミングアウトして、そのことを嫌になるくらい実感してしまいました。ああ結局母は本当の私じゃなくて「理想の私」を見ていたんだなって。理想の娘を演じすぎた。大学生くらいから、それをやめてきたつもりだったんですけど、まだ足りなかったみたい。

かなしい。つらい。
カミングアウトして「あなたはあなた」って言ってもらえる人たちも大勢いるのに、なんでうちの母はそうじゃないんだろう。わたしは母に「あなたは親の気持ちなんてわからない」と言われて、でもずっとわかろうとしてきたのに。
母がいろんな親族間のトラブルや仕事でのトラブルに巻き込まれて苦しそうなとき、わたしはいつも話を聞いて、寄り添おうとしてきたのに。父や親族に母にかわって立ち向かったこともあったのに。なぜあなたはわたしのことをわかろうとしてくれないんですか、お母さん。昔はそうじゃなかったはずなのに。くるくるの天然パーマの子供のころのわたしを、そのままで愛してくれていたはずなのに。どうしてこうなっちゃったんだろう。

わたしのことを母は冷たい女だと言ったことがあったけれど、わたしは逆だと思う。カミングアウトしたあと、その場でもその後のメールでも、全部全部、母から出てきた言葉は自分を守る言葉、自分をかわいそうだと訴える言葉、そんなものばっかりで。「死にたいと思ったこともあった」ってうちあけたときに、「そんなことされたら私一生悩んじゃうな」って言ってきたときは本当にびっくりした。どんな風に考えて、追い詰められて、そう思ったのか聞いてほしかった。驚いてほしかった。そんな風に悩んでたなんて知らなかった、って言ってほしかった。だって、わたしが自分の性的指向に悩んで死にたいと思ってた時って、もう結婚できないし親の理想に添えないっていうことを考えて思い詰めすぎていたときだった。
なのに、母は、自分のことばっかり。ぜんぶ、自分の悩みや苦しみのことばっかり。しかも、わたしのことを全否定するくせに、「普通に帰ってくればいい」と言うのも、よくわからない。否定はするけど寂しいってこと?そんなの、都合がよすぎる。実家にはかわいがっている猫がいるのですが、その子には会いに来てほしい、悪いけどあなたにはその子に対する気持ちがどの程度あるのか感じられない、と言われたんですよね。そうまで言われたら帰らないわけにもいかないのがつらい。

 

これからの実家との関わり方

今回言われたいろんな酷い言葉が、売り言葉に買い言葉的な、その場で混乱の中で出てきてしまった言葉だと思いたい気持ちもありますし、実際にそう思う日もあります。でも、もうそういう人なんだって諦めて距離をおく方が楽かもしれないという気持ちもあります。なにも両親のことを考えずに楽しく過ごせる日もありますが、憎しみに近い気持ちがわくこともあります。悲しくなる日もあります。
親に対して、早く死んでほしいなんて罰当たりなことを、真面目に思う日が来ると思わなかった。そんな自分を責める日もあります。もし両親が老いて介護状態にでもなったら、お金の支援はたくさんしたいけれど、あまり自分で世話をしようとは思いません。
理解してくれる弟夫婦とは仲良くしていたいし甥っ子が困ったりしたら支援もしたい。でも、「いずれお世話になるんだから弟とは仲良くしておけ」という母の言葉を思い出してすごく嫌な気持ちになって、すべて縁を切ってどこか知らない土地で暮らしたいと思ったりもします。
この前カミングアウト後数ヶ月後に実家に帰りましたが、その時はすこしぎくしゃくしたものの、わたしのことは話題に出さず、「仮面家族」として過ごしました。これでいいのかもしれません。わたしが両親より早く死ななければ、なにごとも起こらないはず。年末年始の休暇はこれまでほとんど一週間を実家で過ごしていましたが、今年はキツネさんと大晦日まで過ごすことにして、こうして日記を書いています。心は少し平和です。人質ならぬ猫質を取られている間は定期的に実家にも帰りますが、頻度も帰る日数も減らして自分の心を守っていこうと思っています。これも自分勝手なのかもしれませんが…。もうよくわかんないや。放棄。どうせ縁は切れないのだから適当にやっていくことにしようと思います。

 

友達とフォロワーさんの優しさ

カミングアウトをしてよかったと思ったこともあります。理解してくれる人もいっぱいいると知ったことです。弟夫婦のもそうですし、キツネさんも、何人もの友人も、話を聞いて慰めてくれて、「もう私たちがいるんだからいいじゃん。親が理解してくれなくてもさ」と言ってくれました。何人もの、趣味で繋がっているフォロワーさんが長文のDMをくださって、こんなわたしのことを尊敬している、好きだと言ってくれて、励ましてくれました。あまり喋ったことのないフォロワーさんも、心配してリプをくれました。あたたかすぎて、いちいち泣きました。
だから、母に対してどろどろした気持ちを持っていても、なんとか生きていけます。生んでくれて育ててくれた恩はもちろんあるけれど、だからって、母のために苦しみ過ぎなくてもいいんだ、と思えます。わたしも母も、親と子という関係性ではありますが、一人一人の個人なんだということや、わたしの幸せになる権利のことを思い出させてくれます。本当にありがとうございました。
きっと、時間が経てばわたしの心も母の心も、互いの関係性も変わっていくだろうと思います。しばらくは思い出してつらくなったりもすると思いますが、あんまり考えないようになりたいです。

とりあえず、2018年の年末思っていることは、こんな感じ。このぐっちゃぐちゃな心の内を読んでくださって、ありがとうございました。わたしはわたしらしく、来年も生きていきます。絶対に幸せになってやる。キツネさんとわたしの二人きりでも、絶対に、幸せになる。

 

きのう何食べた?(14) (モーニング KC)

きのう何食べた?(14) (モーニング KC)

 

(いつか、きのう何食べた?のしろさんの実家のように、受け入れられるなんてこともあるんだろうか…)

 

LGBTのBが家を買った体験記③

やっと再開

家買ったら親にカミングアウトしようと思っていて、秋口にそれを実行したんですけど、まあ結果が芳しくなくて。そのせいで家買ったよブログを書く心の余裕が失われてしばらく現実逃避しておりました。でも少し元気になってきたので再開したいと思います。(カミングアウトの件はまた別途書きます。)その間に結構記憶が失われてしまっているので手帳のメモを見返しながらざっくりと書いていきます。

 

前の記事はこちらからどうぞ!

 

家を買う直前期

 直前期にはこんなことがありました。

  1. ローンの本審査
  2. 火災保険の申込み
  3. その他住宅設備関係
  4. 市役所への必要資料提出(中古物件のみ)
  5. 登記の取得
  6. ローン実行

 ローンの本審査は、「仮審査が通っていたら落ちることはほとんどない」と聞いていたものの緊張しました…。通らなかったらどうしようって…。でも、なんとかOKの連絡が来てほっとしました。

その後が結構怒涛で、家の引渡し前3週間くらいの間で何度も不動産屋さんや火災保険屋さんと会いつつ電話しつつ、2~5をこなしていきました。この時期は仕事も手続き関係も忙しすぎたので記憶が結構飛んでます。

手帳によるとローン実行の前後3週間くらいで3日くらい、午前休やら有休やらつかって家関係のことをやっています。手続き関係も不動産屋さんとの連絡も彼女に頼むわけにもいかずけっこうきつかったです。これは同性パートナーで家買う時のデメリットかもしれません。名義人になるほうの事務手続きの負担が結構大きい…。その分パートナーには引っ越し準備と家の中のこと(買うものとか物の整理とか)は任せていましたがそれでもなかなか…。

しかも、ただでさえ忙しいのに、不動産屋さんに「今後のスケジュールを教えてください」って何回も頼んでたのにいろいろと漏れがあって、直前になって「これとこれとこれの手続きなんですけど銀行さんの都合で平日午前じゃないとできません」とか「この書類書いてもらわないといけないの忘れてたんですけど今日の夜自宅に伺ってもいいですか」とか言われて激おこでした。本当に仕事のできないお兄さんだったなー。感じはいいんだけどなー。こっちから進捗確認しないと状況教えてくれないし。ただでさえ不安だし休むための仕事のやりくりでストレスがかかっているのに、こういうことで気持ちが振り回されるのが一番きつかったかもしれません。

そして火災保険。これが一番バタバタしました。家を買うことを決めてから引き渡しまでの期間が3か月くらいあったので、実はすっかり手続きを忘れていたのですよ…。引っ越し一週間前くらいに「あ!!火災保険の申込み忘れてた!!!」と気づいて、急いで火災保険屋さんに連絡を取ってローン実行日の前日に申し込みました…。気づいてよかったです。この時期はやること多すぎて手帳にタスクリストをつくって、ほぼ毎日見ていたのですが、スケジュールに落としていなかったのでいつの間にかやるべき期日がすぎていたのに気付いてなかったんですよね…。

 

ローンの実行

ローンの実行をした日は、午前休をとって朝イチで銀行へ。結構どきどきしました。事前に書類関係は終わらせてしまっていたので、通帳と印鑑を持って行って立ち会うだけなんですけど、ローンの実行ってこうやるんだーって思いました。面白かったです。

売主さん、不動産屋さん、銀行さん、司法書士さんが立ち合って、ローンを実行しました。

ローンの実行って言っても売主さんと私が必要な書類を書いて印鑑押して、通帳を預かられてしばし待つ、というそれだけ。意外とあっけなかったです。でもやっぱりうれしくて、終わってすぐレストランに入ってランチをしながら、パートナーに終わったよ!家買っちゃったどうしよう!!とLINEをしました。それまでの3週間がほんとうにバッタバタだったので、疲れた、というのも正直な感想でした。その後1週間以内に引っ越しもしなければならないことはわかっていましたが、ほっとして、今日くらいはいいよね、とランチを食べながらちょっとゆっくりしたことをよく覚えています。

↑家買って数日後くらいに書いたnote

 

家を買ってから半年

それから半年。引っ越し直後に疲れが出たのか二人で風邪をひいて寝込み、しかしそのときエアコンを取り付けていなくて、記録的猛暑の中死にそうになったりもしました。一番エアコンの高い時期に引っ越したので安くなるまで我慢しよう、と二人で決めていたのですが自殺行為でした。家を買ったらエアコンはどれだけお金がなくともすぐに取り付けるべき。都内の小さな2DKから引っ越したので広い一戸建ての隙間を埋めるべくソファを買ったり、クローゼットの中に入れる棚を買ったり、念願だった自分の机を買ったりもしました。売主さんがテレビのアンテナを立てていなかったのでアンテナを立てようとしたらうまく電波が受信できなくて光テレビに変えたりもしました。もちろん引っ越し代も二人だとけっこうかかるし(めちゃくちゃ値切りましたが)、そんなこんなで結構「家を買う」以外の出費もかさんで、しばらくの間結構家計は苦しかったです。

それなのにある程度家関係の出費が落ち着いてきたぞと思ったら好きな小説家さんの文章講座見つけちゃったり、推してるグループの公演やディナーショーが次々発表されたりと試練のように次々といろんなお金のかかる案件が降りかかってきて……。未だお金ないです。とてもないです。年末の怒涛の推し活楽しかったし行かないという選択肢はなかったんだけれども。

でも、今振り返って、やっぱり勇気を出して家を買ってよかったなーと思っています。

 

家を買ってよかった理由

一つ目の理由は、ローンを払うごとに資産ができていくという実感。借家だと家賃はただただ消えていくお金なんですが、家を買ってからはローンを払うごとにその分だけこの家が自分のものになっていくっていう感じがするんですよね。今どのくらい払ったから、あとこのくらい住んだら売ったときこれだけの利益がでる、とかたまに考えてはほくそえんでます。「絶対」なんてないと思いつつも、あと10年20年たってもそこそこの値段で売れるであろうという物件を買ったこともあって、何か大きなことがあってお金が入り用になっても、まあ最悪家を売ればいいか、という安心感が生まれました。

二つ目の理由は、QOLがものすごく上がったことです。ひろいおうちって、心に余裕をもたらします。これまでは2DKのちょっとひろめのDKに無理やり小さいこたつを置いてぎゅうぎゅうに二人で入っていて、一人がごろんと寝ころぼうものならもう片方も何か作業しようとしていてもやる気なくす、みたいな感じだったわけですよ。われわれ、おたくなので物も多いですしね…。そういう環境にいると鬱屈してきてカフェに出かけて作業することが常態化していました。それが今は、一人がソファで作業していてその時もう一人はヨガマット敷いてストレッチしてる、とか、お互いの部屋でお互いに手帳書いたり創作活動したりしていて、相手の姿は見えないけど声は聞こえるからさみしくない、とか。そういう感じになっていて居心地がいいんですよね。おかげでカフェ代も減りました。心の余裕、ほんとに大事。

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↑机を買って自分で組み立てて、推しのあゆみちゃんコーナーも作りました(笑)

けっこう寒いおうちだし日当たりも超いいわけではないし不便もあります。洗濯物を気持ちよく乾かしたいなら屋上に干さないといけないけど洗濯機から遠いので行きたくない、とか。でも、買った家なのでもう10年単位くらいで、気長に、できることから徐々にやっていって、居心地良くしていけたらいいなと思ってます。春になったら植物を屋上で育て始めたいし屋上用のテーブルもほしい。洗濯乾燥機を導入したいし、いずれは今ものすごく寒い部屋にもエアコンをつけたい。そのうち余裕ができたら壁紙を張り替えたりもしてみたい…。夢が広がります。

でも、実はこの家にずっと住むかどうかはわからないなと思っていたりします。つくりがあんまり高齢者向きではないので。

そして、私が唐突に死んでもパートナーが困らないように、なんらかの手続きはしておかないといけないなとも思っています。こういうところは、男女カップルと違って不便で不平等なところです。変わっていってほしい…。

でも、いったんは二人の家を手に入れられたことにほっとしていますし、これからの「持ち家ライフ」も楽しみたいな!という気持ちです。

 

 

THE CONVOY SHOW 『ONE!』が最高のクリスマス気分をくれた(後編)

千秋楽から約1週間経ってもずっと考えちゃうCONVOY SHOW

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THE CONVOY SHOW ONE!

終わっちゃいましたね、『ONE!』。今回は3公演ほど見たのですが赤坂ACTシアターは最終日まで超満員。それも演目の素晴らしさあってこそ。クリスマスの時期にぴったりの暖かくて華やかな舞台だったなぁ…。17日月曜日が千秋楽だったのですがあまりに好きすぎて約1週間経つ今も何度も思い出してしまいます。

さて。後編はストーリー感想とは別に、ショータイムや出演者や衣装やセットのお話をします。

前編はこちら↓

 

テレビ制作会社が舞台というおいしさ

今回のストーリーはテレビ番組の制作会社が舞台なんですが、最初に見たとき夢がかなった…!と思いました。

私は会社員ですのでまあ普段の職場にももちろんオジサン上司がいるわけですよ。仕事できないオジサン同僚も山ほどいるわけですよ。(31歳にして社内最年少なので……)で、ああ、このオジサンたちがみんなコンボイショウのお兄様方だったらとか思うわけです。時々そんな妄想をして鼻血出しそうになりながらニヤニヤしてたわけですが、今回それが具現化してしまって大喜びでした。しかも物販で社員証売るとか、センスありすぎですよ…。最高かよ…。

あんまりテレビ業界わかってないのですが、多分部署わけこんな感じでしたよね?

  • ディレクターとアシスタントディレクターがいる部署が、ジュリさん、クロスさん、れおくん、たけるさん。
  • 構成を考える部署がタテ様とゆうせいくん。
  • 演出とか映像とか考える部署がねずみさんとトクちゃんとりょーちん。
  • 営業がサムさん。
  • 社長はそうちゃん。

それでね、華やかな業界らしく衣装が素敵で。営業らしい青っぽい伊達男スーツのサムさん、黒スーツに暗めの緑色のシャツ、そして手足がやたら長いので椅子に座ってても脚が余ってるところに萌えたぎるトクちゃん、黒縁メガネに白ワイシャツベストにアームバンドで腕留めてるねずみさん(オノナツメの世界観じゃん…)……みなさんいい男過ぎませんか??あんなの社内にいたら毎日ニヤニヤしちゃうんですけど???きれいな色のカーディガンで赤メガネでちょっとご機嫌斜めのタテ様も超かわいかったしジュリさんも常にしゅっとしたスーツ着ててくれて翻るジャケットの裾が最高だった。そしてジュリさんいい声過ぎて取引先になって「はい、オフィスワンチャンスです」って言われたくなりました。電話対応好きすぎる。くろすさんはなんかおしゃれなTシャツの親しみやすいおじさんスタイルで仲良くなりたくなった。

しかもね、接し方がまー、愛にあふれてるの。ねずみさんの若手への「お疲れ様!」「ありがとう!」の言い方が本当に心がこもってて、ねずみさんが社内にいたら無駄に毎日書類持っていったり帰り際にお疲れ様でしただけ言いに寄ったりしちゃうわーと思いました。ジュリさんも、大迫くんへの接し方が基本やらせてみて、「なんかあったら俺が出ていくから」って言ってくれるところが頼もしい上司で最高かよってなりました。好き。安心感ある。

ねずみさん、わたしの妄想を具現化してくれて本当にありがとうございました。仕事辛くなったら何回も思い出す。そしてニヤニヤする。

 

関連ツイート↓

 

伝説のグループONEsを演じる説得力と矜持がカッコいい

そんなテレビ制作会社の人として少女の願いのために奔走する人たちの面もありつつ、後半は年末特番に呼ばれる伝説のエンターテインメント集団ONEsとしてパフォーマンスをするショータイムが主軸になっていきます。これがまたいいんだよなあ。ONEs≒CONVOYなので見ているうちにどっちを見ているのかわかんなくなる感覚がたのしくて。劇中の最初のほうで、自分たちでハードルあげるような発言をたくさんしているのに、ONEsとしてのショータイムを堂々とかっこよくこなすというところもまたかっこいい。彼らの30年やってきたことと自分たちのパフォーマンスへの矜持を感じます。

どうせ見るなら、俺たちかっこいいでしょ、どーん!っていうものが見たいんですよ私は。恥じらいなんていらない。全力で、自信満々でいてほしい。そういうCONVOYが好きなんです。(わたしがモーニング娘。が好きなのも同じ理由。)

 

若手ダンス進化しすぎ問題 

そして実際のパフォーマンスなんですけど、ほんと、若手のみんなが進化しすぎでは!?見るたびうまくなってるのほんとすごいな!?と思いました。今回は1人1人の踊りの見せ場がとても多かったから特にそう思いました。

まずね、若手が入ったばかりだったasiapanのころは、ダンス詳しくないながらも、多分技術的には圧倒的にタケルさんがうまいんだろうなと思いながら見ていたのですが、本当にレベル差がなくなってきたように思います。まあ、それでもそうちゃんとゆうせいくんは元々かなりうまいんですが。さらにレベルアップしていましたし、二人とも自分らしさに磨きをかけてきていますよね。ぬるぬる系ダンスのそうちゃんとバキバキ系ダンスのタケルくんの対照感が楽しめる若手だけのダンス曲の冒頭超好きです。そしてグレイテストショーマンのメドレーの時の、ゆうせいくんのバレエダンサーみたいな美しすぎるジャンプ、本当に好き……何度でも見たい…。

一番目を見張ったのはれおくん。彼独特の艶っぽい表情の作り方はそのままに、キレも増していたしターンも安定してきていましたし、手足の先まで綺麗でびっくりしました。初参加時にジャズダンス未経験だったなんて信じられない…。努力の子ですね…。アクロバットも相変わらずすごかったー。

前回初参加のりょーちんは、星屑バンプの感想では「もっとできるはず」的なことを書きましたが、前回の必死さが減って楽しそうにしていて良かったです。りょーちんはほんと…SLAZYの一番最初の作品とかと比べると圧倒的に歌うまくなりましたよね…。彼は声が独特ですけれども彼らしいチャーミングさは残しつつも技術が上がっている…。ダンスも…。私、SLAZY見てたときは彼がダンスうまいと思ったことなかったんですけど、最近はほんとうまくなったよなーと成長を実感しています。

今回はしほうくんがいないことだけが残念…。このメンバーの中で、しほうくんを見たかったです。

 

歌とダンスについて

曲ごとに感想書き出すとほんとね…きりがないんですが…。いくつか、特に印象的だったものをピックアップして書いてみます。

まずはテーマ曲のThe Beginningについて。


ONE OK ROCK - The Beginning [Official Music Video]

いやー、超かっこいいですよね。冒頭から、「あ、オリジナルメンバー全員いる」っていうところで泣いた曲。れおくんの好きなワンオクをテーマソングにつかってくれたというところもアツい。私が見た3回は毎回誰かしらワンテンポ遅れたり振りが怪しかったりしましたがそれもご愛嬌(笑)難しい振付だったのかしらと思いました。

今回はジャズっぽい曲も多くて素敵でした。ジャズィ・カンヴァセイションは冒頭のDJっぽいクロスさんも曲にはいってすぐテーブルに乗って歌い始めるジュリさんも、「セッション1」「セッション2」ってセッション数数えるサムさんも、超かっこいい!!!!!最高大好き!!!!個人的には「セッション2」のテーブルの、ジュリさんとゆうせいくんが一緒にいるところがたまらん大好きだし、「セッション3」のトクちゃん、くろすさん、タテさまの大人組テーブルで心の中で「かっこいーーーーー!!!!!」と叫びました。

若手だけで踊る曲とオリメンのお兄様たちだけで踊る曲も死ぬほど好きです。オリメン曲はイケオジっぷりとキュートさに涙が出そうになりました。最高だった。クロスさんとタテ様は帽子のかぶり方すらオシャレで、こいつら危険だ、自分の魅せ方を良く知ってやがる…と思いました。特にタテ様はハットの下からのぞくお顔が白皙の美貌という言葉がぴったりで…。なんというきれいな人なのか…と感嘆しました。

若手曲もすごくよかったーーーーー。言葉に表せない語彙力がもどかしい。オシャレで美しくて若手ならではのキレとか勢いとかハリとかもあってー、しかも黒ニットに黒スーツというスタイリッシュさが鍛え上げられた肉体をより美しく見せていて。もう本当によかった。見惚れる、という言葉がぴったりあてはまるような2曲でした。

その後、ねずみさんとりょーちんの二人で歌うところからはじまる「ラブリー」はチャーミングな二人にニコニコしながら見てしまいました。そしてそのあと他のメンバーが入ってくるときにリードボーカルがジュリさんで、声の良さにキュン死にしました。ジュリさんの低くて柔らかくて厚い声が本当に好きです。そしてこの曲って「君と僕は恋に落ちなくちゃ」というフレーズがすごいかわいいと思うんですが、これをねずみさんとりょーちんのペアで歌うのも、タテ様とサムさんのペアで歌うのもどっちもよくって!!たまらん!!メンバーがみんなで歌う最後のほうもとってもかわいいです。ジュリさんがタテ様の肩をもみもみしている日があって夫婦感を感じてしまいました。

ちょっとシリアスな感じのPentatonixのクリスマス曲もありましたねー。この曲の演出で書類をばっと放り投げる演出がすごくすきでした。

お写真こちらの記事の一番上にあります↓

その後のカラオケのシーン、星降る街角をジュリさんが歌うんですけどね、これがもうすごいすごい好きです!!!!あ、アイカツの曲歌ってるジュリさんも好きです!!!笑

何度も言いますがジュリさんほんといい声ですよね…。そのいい声で星降る街角ノリノリで歌ってる後ろでバックダンサーしてるクロスさんとサムさんとトクちゃんが三人そろってもう可愛くて可愛くて。もうね、顔芸もすごいし、みんなでやる「ウォンチュー!」が可愛いし、「よっ、せいさん!」「いいねー」って掛け声してきたりさー。最後のジュリさんの掛け声からの「カドカドカドカドまがりカド!」も超楽しかった。大好き。

 

ショータイム

ショータイムは一発目の曲からほんとに最高すぎて、メンバー全員がクリスマスツリーのセットの上から出てきた瞬間に泣きました。かっこよすぎて涙ちょちょぎれた。人生劇場という曲は歌詞がCONVOYそのものだったし、セットをかきわけてジュリさんがバーンって出てくるところが本当に好き。そして途中のセリフシーンを担当するタケルくんとトクちゃん。この二人もすごいよかったです。特にトクちゃんの最後の「アクション!」にしびれました。

ショータイムのタップ曲とHey Brotherはかっこいいのにどこか振りが可愛くて楽しかったなあ。どの作品でもショータイムのタップ曲は最高なんですけど今回のは特に好きかも。ここでもテンションが上がりすぎて涙ちょちょぎれてました。笑

タテ様がタップ曲に出なかったのは残念だったけれどそのあとソロで出てきてたくさん歌ってくれたのは嬉しかったし、グレイテストショーマンのメドレーでは、一人一人の魅力が爆発してた。一人一人本当に得意分野は違うのにその魅力を磨いて磨いて、出しきってくれるところがCONVOYの大好きなところです。

 

おわりに

はー、思い出すだけでも楽しい。クリスマスの季節の演目なので、ぜひ来年のクリスマスもやってほしいです。初心者の人も誘いやすいわかりやすい楽しさ、かっこよさ、感動が詰まった作品だなーと思いました。年末の仕事が忙しくて疲弊していた中で、クリスマスがもうすぐやってくるんだっていうウキウキした気分にさせてくれる作品でした。また見たーい!!!

THE CONVOY SHOW 『ONE!』が最高のクリスマス気分をくれた(前編)

楽しかった!!!かっこよかった!!ONE!!!

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観に行ってきましたよ!!!心待ちにしまくっていたONE!を!!!!もうコンボイ超好き信頼できすぎる〜〜〜最高〜〜〜!!!!!

オリジナルメンバー全員集合の今回、そして、クリスマス気分高まりまくる演目で、衣装もセットも照明も最高!!!もちろん演出も最高!!!!最高としか言えない!!!語彙力が失われる!!!!

仕事しばらく大変な状況が続いてるけど、頑張ってきてよかった。こんなに幸せな気持ちになりながら観られる舞台が観られるならひいひい言いながらお金稼いできてよかったよ〜〜〜!!!!!

 

ネタバレ感想行きます!

 

お話

ホームページより引用の、あらすじはこんな感じ。(引用元THE CONVOY SHOW ONE!

年末のクリスマス特別番組『カモーン!サンタ!!』に少女から寄せられた一通の手紙「・・・どうしてもおばあちゃんに届けてほしいクリスマスプレゼントがあります・・・」


手紙に添えられたクリスマスカード一本のクリスマスツリーに集まる11人の笑っているサンタの絵
下にONEs と書かれた文字が・・・

答えは「イエス!」・・・「聖夜に鐘を 響かせろ」と声が聞こえて来た

いつものコンボイショウの通り、ストーリーはシンプルなんだけれど、構成と演出が素晴らしいので超泣けました。

この、「少女から届いた一枚の手紙のために奮闘する」という大きなメインストーリーの中にさらに二つのサブストーリーがあります。それは、

  • 定年退職直前のテレビマンの「仕事納め」の物語
  • 若手テレビマンの成長物語

という今のコンボイショウらしい内容。

(若社長が父親から継いだ小さな制作会社をトラブルに見舞われながらも潰さないように奮闘して志をつないでゆく話、もあるけどこれはもさらにもう少し脇のお話のように思ったのでここには含めませんでした。)

これがどっちもいいスパイスになってて素敵。特に「定年退職直前のテレビマンの話」は長年キャリアを重ねてきてねずみさんの姿にも重なってなんだかじんわりした気持ちになりました。

 

見事な演出

メインストーリーの方はね〜〜〜本当に見事。多分ストーリーをただまとめるとすごくありふれた御涙頂戴話に聞こえると思います。でも、演出が素晴らしいので陳腐に思わず素直に感動して見られました。

内容としては、身体の弱い少女がお母さんと一緒に伝説のパフォーマンス集団ONEsのビデオを見ていてハマってしまって、入院中に一緒にビデオ見てたらおばあちゃんもハマっちゃう。でもいつかONEsを生で見たいと言っていたおばあちゃんが転んで足を悪くしてしまったので、クリスマス特番でONEsのパフォーマンスを届けたい!と番組に手紙を出して、その願いの実現に小さな制作会社が一丸となって奔走するらというお話。

コンボイとONEsが重ねられた描き方になってて、後半のショータイムはONEsのショータイムとして描かれるんですけど、これがま〜〜〜最高で。椅子を一つ置くっていうアイデアも最高だし、椅子の造形も最高。小さくてかわいくて、でもゴージャスでとっておき感のある椅子。そこに至るまで少女の願いの詳細は明かされなくて、最後の最後にお手紙を読み上げる形で明かされるんですけれど、椅子が「少女の特等席」に見えるんですよね。椅子を扱うメンバーの手つきやそこを見つめる優しい目も、大切で小さなお客様を扱うそれで。それで、終盤、少女の手紙が読み上げられてそれが「おばあちゃんのための椅子だった」とわかる。その時の、世界が鮮やかに反転するような感触がたまらなくて。本当に本当に、ねずみさんの演出大好き!!!と泣きながら思いました。

改めてこうやって公式のあらすじを見てみると思いっきりネタバレ書いてあるんですけどね…。舞台見てる最中は夢中すぎてこの「おばあちゃんに…」の部分すっかり抜けてたのでより一層感激してしまいました。

 

他にも書きたいところいっぱいあるけど書き逃します

ちょっと書ききれないまま用事に突入してしまうのであとは後編ということでまた明日か明後日にでも書きますね!だいたいこんな感じのことを書きたい!

  • ショータイムが過去最高に好き。かっこよすぎて何回か泣いた。
  • オリジナルメンバーの皆さんが上司だったら妄想が具現化してしまった。やばい最高。
  • れおくん超ダンス上手くなってる〜〜〜!ゆうせいくんも壮ちゃんも最高〜〜!りょーちんも上手くなってるし可愛いし帰ってきたタケルさんもよき!!若手最高!
  • ジュリさんのタップは最高!!そしてシュッとしたスーツずっと着てるジュリさん最高!!!好き!!!!
  • おかえりなさいとくちゃん、サムさん、そして、待ってましたのたてさま!!!
  • 黒須さんとたてさまのハットの被り方やばい最高。
  • ねずみさんは!!!!衣装も!!!ダンスも!!!全般的に!!!今回最高でした!!!あんな上司と働きたい!!!

 

ではまた!!!

ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生(ファンタビ2)観てきたよ

待ってましたのファンタビ2

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(↑パンフ買いましたがグリンデルバルド様の後ろ姿かっこよすぎ)

待ってたよおおおおおファンタビ2!!!仕事大変だったけど今週はこれを楽しみに乗り切ったんだい…!今作も楽しかったー!!!しかしあれですね、JKローリング氏は舞台界隈で言うところの末満健一氏。つらい。いろんなところでつらい。でもさぁ、そのつらさもスパイスになって麻薬のような面白さになってるわけですよ。一度ハマったらもう抜け出せないの。はーまじつらい。

 

ではネタバレしまくりの感想を書きます。

 

グリンデルバルドかっこいい……悪い男……

感想の初っ端がそれかよと言う感じですが登場シーンからかっこよさにしびれました。グリンデルバルド。自ら馬車を駆って雷操って人にバンバン当てるのかっこよすぎでは…?いや、彼筋金入りの差別主義者なんだけどさ…わたし普段から差別いくないって主張するブログめっちゃ書いてるけどまあでも色気のある悪役はめっちゃ好きですごめんなさい🙇‍♀️

もーさ、グリンデルバルドいちいち距離が近いよね。そしていちいち語りかけてくるよね。そしてうまいことその人の心をくすぐるような言葉のかけ方をする。しかも顔がよい。ジョニデ随分恰幅が良くなってたけどかっこいい。あれは信者増えるわ。演説も上手だし。なんか集会の通知方法やたらお洒落だし。こわいこわい。

 

ジュードロウ最高…若ダンブルドア好きすぎる……

そしてもうダンブルドア先生もね…!!!最高にかっこよかったんですよ!!!予想を裏切らずに!!!!ジュード・ロウの顔が好き!!!!!いけめん!!!!そしてこいつもたらしこむのが上手い!!!!!!

今作でのニュートとの初接触シーンからしてもう、あ〜ダンブルドアってそうだよね〜ほんとタチが悪いわ〜でも好き〜〜ってなりました。なんなの、あの手だけ出して呼び寄せるやり方。優雅か。遊び心満載か。そしてグリンデルバルドと戦うことをニュートにやらせようとして断られて、わかったって言って案外あっさりと去っていって、ニュートが「ちょっと…!」って追いかけようとしてからまた手だけ出して隠れ家の場所の紙を胸ポケットに収めるのほんとずるい男。好きです。

でもさ〜〜〜ほんとこういうずるい男が、えっグリンデルバルドにベタ惚れやん???ってところが見え隠れしてすごい萌えました。最高すぎる。ずるくて悪い男同士が過去に血の誓い交わしてたというのもたまらんおいしい関係性だし、それがグリンデルバルドのあの人の心に入り込むやり口で成されたことだったのだとするとうわまじでダンブルドアベタ惚れじゃん??ってなるし、今でもみぞの鏡の前にあんな顔して立つ(しかも鏡に映るのは過去と今のグリンデルバルド)ダンブルドアえっほんとどんだけグリンデルバルドのこと好きなん???倒さなければ的なことを言うけどそれはやっぱり口だけのことで愛が憎に変わったり全然してないやん???とか思いました。

そして最後のシーン。色々意見はあるみたいですが、わたしは血の誓い、ダンブルドアは壊してない派です。ただ持ち去っただけで、まだ壊すと明言したわけではないし、それが壊れてしまったらグリンデルバルドと戦うことを避けられなくなるから壊せないし、あの男なら壊せるとしても壊さなかったと言ってバレるまでずっと持っていそうだなと思いました。

 

その他感想

その他感想です。夜一番遅い回で見たのですでに眠くて…。まとめてしまいます。余力があったらまた書く。

  • ズーウーちゃん可愛すぎる。あのふわふわしたやつに夢中になっちゃうのただのにゃんこちゃんじゃん。最後ものすごくニュートに懐いてたの可愛かった。ニフラーちゃんとベイビーたちもめっちゃ可愛かったです。
  • ていうかニュートめちゃくちゃモテますね…。でも全然気づいてないしティナしか眼中にないあの朴念仁感は好感が持てます。褒め言葉としてティナの燃えるような瞳をサラマンダーに喩えるのはやめたほうがいいって言われたのを忠実に守ろうとしてるのがかわいかったです。このシーンは劇場内でクスクス笑いがそこかしこに聞こえました。
  • ナギニとクリーデンス。つらすぎる。特に衝撃だったのはナギニちゃんですがハリポタのあのナギニですよね…彼女…。つら……。サーカスの人に言われてたように戻れなくなっちゃったんですね、きっと……。クリーデンスと幸せになってほしかったのにな……。クリーデンスもナギニもああいう特殊な事情を抱えているからこそ優しくて繊細で、お互いを支え合えるんだなと思ったんですけどね…。ていうかクリーデンスの正体、まじか……。
  • クイニーちゃんもつらい。前作からヤンデレ感は感じていましたがまさかあちら側へ行ってしまうとは…。クイニーちゃん前作ですごい好きだったのでつらい…。なんかあの金髪ブランド美人を恋愛脳であんまり深く物事を考えず洗脳しやすい子みたいなステレオタイプに当てはめて描いてくる制作側にはちょっと物申したいところもありますが(でもレストレンジ家の家系図の話とかいろんなタイプでいろんな立場の女性が出てくるという面では色々配慮されてる気もするので考えすぎなのだろうか)、まあでも彼女結構追い詰められてましたもんね…。結婚したい相手とできないのつらいよね、わかる…。しかし惚れる系の魔法かけてまで結婚したいほどジェイコブのこと好きだったとは…。すごい情の濃い子だなぁ…。
  • リタと、グリンデルバルドに付き従ってる女の人、すごいビジュアルが好き…。美しい…。しかしリタはあんなに気高くて素晴らしい女性なのに、あんなことになって…。次作でも見たかったよう……。つらいよう……。
  • 今作はハリポタ知識ないとつらいかもしれません。ですがわたしはわりとそういうの好きなタイプです。シリーズの真ん中辺から見て、なにこれめっちゃ面白い!ってなって後から過去作漁るの超楽しいですよね。だからファンタビ2から入ってこれからハリポタシリーズ見られる人がすごく羨ましいです。ファンタビから入って過去作を見て頭を抱えてください。ぜひとも。
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明日はパンフをゆっくり読みながら過ごします。おやすみなさい。

一作目の感想はこちら。

 

『平成最後の大放談 1人が言えば何かが変わる 今こそNOと言っちゃえば?!』に行ってきました!

あまりにも感激してしまったので、この企画に参加してみたことについて書きます。

普段から個人コンサルで年に一回はお世話になっている柴田朋子さんの企画です。

 

いやー本当に本当に面白かった。エンパワメントされるってこういうことか!と実感しましたし、もっとお話聞いていたかったし、もっとわたしも話したかった…。本当に素晴らしい会でした。あんなに『あ、登壇されてる三人も含めてみんな周りの人がわかってくれてる…!』という安心感ある場にいたこと、ない。あんな人たちの集まった会社で働きたい。前に用事があって遅刻して行ったのですが、勿体無かったなぁ…。

 

テーマは、ジェンダーについてがメイン。わたしたち女性は、NOを言わずになんとなくもやっとしても我慢してしまうことってあるよね、でももっと言っちゃおうよ!ということ。

 

ハズキルーペみたいな時事ネタや、サラダ取り分け問題とかマンスプレイニングの具体例を取り上げながらそういう日常の中にあるジェンダーの問題についてたくさんお話してくれました。滅茶苦茶面白かったし超わかりやすかった!

 

わたしも日々仕事していて、いっぱいもやっとすることあります。

なんとなく率先してサラダ取り分けちゃったり、男女別の飲み会料金設定してくる同僚に文句言ってみたけどそれを言い出したのが上司だってわかってなんとなく黙っちゃったり。バレンタインにチョコ持ってくる同僚女性と何にも持ってこない自分の間でちょっと気持ちが揺れたり、同僚の男性が恥ずかしげもなく、一人暮らし期間なく結婚したから料理できないし家でもしないんだよね〜と言ってるのにもやっとしても、その場ではうまく言語化できなくて言えなかったりとか。

 

でも、もやっとした時に放置するのは、やっぱりよくない。一個でも言っていくことが大事なんだなって。

特に柴田さんが、キャーキャー言うのが役目のひな壇芸人みたいな若手女性はそのポジションどんどんなくなってくし後で苦しくなるっていう話をしていた時に、人ごとではない、と思いました。

わたしは仕事バリバリやる方だし、今の職場でもいずれはリーダーにとか言われ始めています。そして、ひな壇芸人女子みたいなスキルのあるタイプでもない(笑)それでもやっぱり、上司をニコニコしながらヨイショしちゃうこともあるし、幼く見られるように演出してしまったり(主に喋り方)、どこかでこの会社の管理職はみんな男で長時間労働タイプばっかりだし、わたし若手だし、リーダーなんて…と思いながら遠慮してました。

でも、違うんだ。多分それをやってたら自分の今後も、もしかしたら今後うちの会社に入ってくるかもしれない若い女性たちも、苦しくするんだ。そう思いました。言いたいことは我慢せずに言ってもいいし、なんならもう少し瞬時に言い返せる反撃力を磨いてもいいかもしれない。

 

こちらのブログでは書いていなかったんですけれど、少し前に実家の両親にカミングアウトしました。その時にね、かなりひどいことをいろいろと言われたんです。「相続権は放棄してほしい」とか。いや、相続権とかいうけど大した資産家でもないんですよ我が家は。ただの昔ながらの農家ですが(笑)でもそれってつまり、わたしのことを自分の子供と認めませんってことですよね。で、それについて、まあそんなこと言い出すと思ってなかったし相続のことなんて考えたことなかったからびっくりしちゃったんですけど、なんにも反応できなくて。髪型のこととか公務員にも大企業にも興味なくて中小企業に行ったこととかもいろいろ言われました。

でも、木山さんが素敵な女の子を息子さんにプレゼン(笑)をした時、「お母さんは僕の性自認と性的指向聞いたことあるの?」ってバーンって息子さんから返されたっていう話を聞いて、ついつい「えっ!超かっこいい!!」って思わず声が出てしまいました。そんな風に言っていいんだ!とびっくり!

自分と親とは別の人格、って頭では思っているけど、親に恨み事言われると気力が萎えてただ泣くしかできない、親が育ててくれたことへの感謝を忘れてはいけないし…、みたいなことを思ったりもしたけど、親への感謝とかそういうこととは全く別に、対等なひとりの人間として、言っていいんだ…!と思いました。

なんでなんにも言わずに帰宅してしまったんだろう、わたしのバカバカ!木山さんにこれ絶対伝えたいなぁ。facebookでメッセージしてみようかな。

 

そんな、刺激的で元気になるような話がいっぱいいっぱいある素敵な会でした。休憩タイムで周囲の人と話していて、違和感感じるとき言っちゃう系女子ばっかりで安心しましたが、それでもやっぱり関係を悪くしたいわけではないから悩むときあるっていう話になったんですね。でもあとから考えたら、例えば柴田さんだったら言っちゃうだろうな〜とか。冷え冷えとした声でハッキリ言ったとしても、別に仕事なくなるわけじゃないしな〜って思いました。とりあえず、最近やってる、『会社に行くときは化粧と髪型でカッコいい自分になる』のを継続します。気持ちが「女の子」になっちゃってると日和るからね!形から入る!(笑)

わたしがCLIEの舞台を観に行かないと決めた理由

わたしは、湯澤幸一郎氏が作・演出・主演をつとめる「メゾン・マグダレーナ」が舞台制作会社CLIEで制作されることに対して、 非常に残念に思っています。たとえ推しが出ていたとしても、絶対に観に行きません。過去のブログを見ていただければいかにわたしがこれまでCLIE作品に楽しませていただき、推しや好きな俳優さんがCLIEさんと多くのお仕事をしてきたかがわかると思います。それでも、行かないことを決めた理由について話したいと思います。

 

理由は三つあります。

  1. 性犯罪を軽く考えて欲しくないから(性犯罪を犯した人を同じポジションで起用することの意味を捉え直してほしい)
  2. ただ率直に、嫌悪感を感じるから
  3. 好きなものを嫌いになりたくないから

この中では1が一番大きな理由なんですが、順に説明していきます。

 

その前に、もし湯澤氏の起こした事件のあらましをご存じない方はこちらをどうぞ。なかなかに胸糞悪い淫行事件だったことがわかると思います。

 

そしてCLIEのプロデューサーであり社長でもある吉井さんが、メゾン・マグダレーナに関する問い合わせに答えた声明はこちら。

 

それではわたしがCLIE舞台を観に行かないと決めた理由をお伝えしていきます。

 

理由1 性犯罪を軽く考えてほしくない

社長であり本作のプロデューサーである吉井さんが声明を発表しましたが、読んで徒労感に襲われました。ぜんぜん、わかってない。性犯罪を犯した人を同じ作品の同じポジションで起用するということがどれだけの影響を及ぼす可能性があるのか。このご時世、そのことがどれだけ重く捉えられるのか。
おそらく吉井さんは、「性犯罪者が社会復帰すること」 に対してわれわれカスタマーが怒っていると勘違いしてるんですよね。 そう思っているから、「罪を償った人の社会復帰を支えることも、今社会の担うべき役割の一つだと考えています」なんて書けるのだと思います。

でも、それは違うのだと言いたい。
ツイッターの意見を見ていても、わたし個人の意見としても、『性犯罪を犯した湯澤幸一郎氏を、同じ舞台作品の同じポジションで復帰させる。しかもそのテーマは男女間の性愛』ということが問題で、そこに多くの人が怒っているし、気持ち悪いし観たくないと思っているんだと思います。後半の「しかもそのテーマは男女間の性愛」というところについては二つめの理由のところで語ります。まずは前半について。

『性犯罪を犯した湯澤幸一郎氏を、同じ舞台作品の同じポジションで復帰させる』ということをやることは、演劇業界全体やそこで働く女性たちのためにならないとわたしは思っています。彼の再起支援を考えるより、まずは業界全体やそこで働く人への影響を考えていただきたい。

『性犯罪を犯した湯澤幸一郎氏を、同じ舞台作品の同じポジションで復帰させる』ことが行われた場合、具体的にどういうことが起こりそうかを考えてみましょう。

もともと「マグダラなマリア」シリーズには多くのファンがついています。わたしも過去はその一人でした。
認めたくありませんが湯澤氏は舞台を作り上げる能力も、観客の心を動かす脚本を書く力も、役者としての能力も高いです。
そして、キャストさんも売り出し中の方から実力派の中堅・ベテランまでなかなかのいい人を揃えています。演劇は脚本・演出だけでなく、キャストの力でも人を呼べます。これまでの傾向を見ると、おそらく今回も多くのファンを持つ俳優さんたちが起用され、そのファンの中には内容や湯澤氏の過去に関係なく本作品を観に来るという人もいるでしょう。
つまり、公演をやればきっと成功し、もてはやされる。わたしたちが懸命に働いて稼いだお金がCLIEにも湯澤氏の懐に入る。
そうして、数年後には彼の罪などなかったかのような状態になってしまうでしょう。
Wikipediaには彼の犯罪歴が記され、ファンの間でも語られますが、それでも彼は何事もなかったかのように仕事をし、生きていける。犯罪を犯した人がまた立ち直って生きていける社会。それは一面ではよいものに見えます。ですが、周囲への影響はそれだけにとどまりません。

『性犯罪を犯した湯澤幸一郎氏を、同じ舞台作品の同じポジションで復帰させた、その結果、公演が成功し、湯澤氏がこれまで通り脚本・演出・役者という仕事を続けられた。しかも、多くの人がその事件を記憶している間に。』という事実が発するメッセージはこうです。


『性犯罪は、たいしたことのない罪だ』


たとえCLIEが「そういうつもりじゃなかった」と言っても、隠されたメッセージは伝わってしまう。湯澤氏が更生し、同じような犯罪を今後犯さなかったとしても、それでよいわけではないのです。

「隠されたメッセージが伝わってしまう」ということについてわかりにくいかもしれないのでさらに具体的に考えてみます。

まず、被害者の女性や、過去に同様の被害を被ったことのある女性はこの事実をどう受け止めるでしょうか。加害者の湯澤氏が何年か刑務所に入ったとしても、その後それまでと同じように仕事をしている姿を見たら、傷つき、悲しみ、絶望するのではないでしょうか。
湯澤氏以外の演出家や制作会社のキャスティング権限を持った人はどうでしょうか。女性の役者さんに対してキャスティングすることを条件に関係を迫るようなことは、きっとなくならないでしょう。だって、バレなきゃいい。バレたって、湯澤さんのように、罪を償ったら同じポジションに戻れる。意識的にか無意識的にかは別として、そう思ってしまう人が出てこないとも限りません。少なくとも「性犯罪を抑制する」方向にはなんの影響ももたらさないと思います。
若い演劇業界で働きたい女性の中で「偉い人と寝れば仕事をもらえる」と思い、自ら体を差し出してしまう人も出てくるかもしれません。でも、自らそうしたところで役を得られるかどうかはわからない。傷つくだけかもしれない。そうしない女性の中にだって「女性は実力では評価されない」という思いを持つ人が出てくるでしょう。男性俳優の中にだって、不公平感を持ち、「女はいいよな」などと心ないことを言う人も出てくるかもしれません。
そういう社会的影響を、吉井さん、そしてCLIEはしっかり認識した方がいいと思います。

演劇業界ではその縛りが緩くても、多くの一般企業では「セクハラ 」事件を起こした人は懲戒処分を受け、大抵の場合は元のポジションに戻れません。それは「セクハラ」が「たいしたことのない罪」 と受け取られないようにするためです。女性が性的なことがらで嫌な思いをし、それによって活躍が妨げられることを防ぐためです。 今回の事件は「職場で、自分の持つ権力を背景に女性に性的な行為を強いた。そして、その対象が未成年であった」というものです 。「対象が未成年であった」ことはとても大きなことで、それがあったからこそ逮捕され実刑を受けたわけですが、前半の部分だけでも一般社会における「セクハラ」と同等の意味を持つことで、 許されないことです。
そういうことを、吉井さんはご存じないのでしょうか?知らなかったのだとしたらこれを機に認識を改めてほしい。「演劇業界は特殊 な業界だから」なんて言い訳は通用しません。個人的な意見として 「彼は深く反省している」「再犯の可能性はない」と判断し、これまでと同じポジションで復帰させようとした吉井氏は、本当に認識が甘いと思います。
(吉井さんがプロデューサーであり社長でもあったからこんなことがまかり通ってしまったのだろうと思います。普通の会社だったら、だれかが止めてると思うんですよね…。特にあの、 ツイキャスでの発表前後のTwitterでの「復活」の演出とか。)

過去、幼い子供への性的虐待は「いたずら」と呼ばれ、セクハラは「職場のコミュニケーションの一環」と言われ、痴漢やレイプは「男の性欲はコントロールできないものなのだから仕方ない」と正当化されてきました。
つまり、男性の「罪」が矮小化され、女性は性的な面で嫌な経験をしても我慢しなければならないと思い込まされてきたのです。
そういうものを過去の戦う女性たちがひとつひとつ「おかしい」 と声を上げ、「セクハラ」「DV」「性暴力」という言葉を作り、 周知し、それは犯罪であり人権侵害であるということを社会に知らしめてきました。そうしてやっと、女性は嫌なことを我慢しなくて済むようになってきたのです。
わたしは、この流れを止めたくない。あらゆる業界で、あらゆる場面で、女性が性的に搾取されるようなことをなくしたい。傷つく女性が一人でもいてほしくない。
自分自身が女性だから同じ女性が傷つくのが嫌だと思うということもありますし、わたしが大好きなアイドルや女優さんや演劇業界に関わる全ての女性が、生き生きと自分のやりたいことをやって、実力を評価されて、仕事ができるようになってほしいという気持ちもあります。

だからこそ、そういうことに無頓着で無自覚なCLIEさんの姿勢にノーを突きつけたい。だからこそ、今後もCLIEさんの舞台には行きたくないのです。

 

2.ただ率直に嫌悪感を感じるから

理性で考えた小難しい話を延々としてきましたが、それと同じくらい単なる嫌悪感が強くて観に行きたくないということもあります。前の章でこれは後から、と書いた『性犯罪を犯した湯澤幸一郎氏を、同じ舞台作品の同じポジションで復帰させる。しかもそのテーマは男女間の性愛』の後半部分の話ですね。

マグダラなマリアは娼館が舞台の作品です。その中でさまざまな愛憎や性のあり方が語られます。タイトルが多少変わったとはいえマリア・マグダレーナを主役に据えるならば設定の部分は引き継ぐつもりでしょう。つまり、これまでのマグダラなマリアシリーズと同じように男女間の性愛がテーマとなるはず。演出・脚本をやるなら、彼の男女観や恋愛観が反映されないはずはありません。いくら『創作』であるといっても。それがわたしは、単純に気持ち悪い。性犯罪を犯した人の語る恋愛話を、観たいと思いますか?どうしても、作った人の起こした事件や性癖を想起してしまいはしないでしょうか?それはつまり観劇の最中ずっと、不愉快であるということなのです。観客が不愉快になるようなものを、嬉々として提供するのって制作会社としてどうなんでしょうか?そういう想像もなく、公演をやろうと決められてしまうCLIEさん(プロデューサーである吉井さん)の感性に対しても嫌悪感を感じます。

 

3.好きだったものを嫌いになりたくない

実はわたし、湯澤氏が逮捕された時の代替公演を観に行っていたんです。
キャストに当時好きだったD-BOYSの三津谷さんがでていたから。
二週間前に中止と代替公演が発表されて、津田さんが脚本も演出も主演もすることになって、キャストさんもスタッフさんも制作会社さんも、本当に大変だったと思います。
そして、その前後の期間でシリーズのDVDを集めて鑑賞もしました。推しだった藤原さんが出ていたから。しかも、マグダラなマリアシリーズでの彼の役どころは、彼の出演作の中でもかなり好きでした。
マグダラは作品だけで言うならば好きな作品でした。歌も曲もレベルも高いし、ストーリーも面白いし、キャラクターも魅力的で。なので最近まで「湯澤さんは嫌いだけど作品自体はよかった」と言っていたし人にも作品をすすめたこともありました。
今回の件がなければ、そのままのスタンスでいられました。
好きだったCLIE作品である弥次喜多シリーズに湯澤さんが出る と決まったときも、弥次喜多シリーズから心が離れかけていたこともありましたが、湯澤さんの出ている作品にお金を落とすのが嫌だったこともあり、結局行きませんでした。でも、湯澤さんもなにかしらの手段で生きていかなければならないし、キャストとして求められて彼が舞台作品に出演することは仕方ないだろうと思っていました。起用したCLIEを批判しようと思うこともありませんでした。単にわたしが嫌だから観に行かない、というだけのことだと。
でも、今回の件でCLIEさんがこんな風に性犯罪を犯した人を起用することへの意識が希薄で、誰もそれを社内で止めなかったとわかってしまったので、とてもがっかりしてしまいました。そして、『好き』という気持ちを利用されたようにも感じてしまいました。人気があるから、この作品を好きな人が多いから、湯澤氏を起用して多少問題になったって客が入るだろうと思ったから箱をおさえて公演をやることを決めたんですよね。営利企業なのですから、収益が上がる見通しがなければ公演を打ったりしませんよね。万一湯澤氏の起用に反感を持つ人が多くなったとしても、人気の若手俳優をキャスティングしておけばそれなりに集客できると思ってるんでしょう、きっと。馬鹿にしてますよね、観客を。……そんなふうに、どうしても思ってしまいます。

作品についても同じです。マグダラの過去作の中で、ロージーがマッチを灯してスカートをたくし上げるシーンがあります。もともと、あまり好きなシーンではなかったですが、もう二度と見たくないです。普通に楽しんで見ていたキャラクターの恋愛模様も、その背景にある湯澤氏の思想や犯した罪のことを考えながら見てしまうでしょう。きっと今作を見にいっても、手放しで楽しめることはないでしょう。

好きだったものを嫌いになってしまうのって、悲しい。本当に悲しい。せめて今回のことがなければもしかしたらいい思い出として過去作を見たときの感情はガラスケースの中に入れて取っておけたかもしれないのに。そんな風にどうしても恨む気持ちになってしまう、ファンがいることを吉井さんにはわかってほしいし、真剣に捉えてほしいです。

 

これが、わたしがCLIEの舞台をもう見に行かないと決めた理由です。

この世から全ての性差別や性的なことで嫌な思いをする女性が減りますように。そう願っています。
そのために、今回の公演にははっきりとノーと言います。絶対に観に行きません。

吉井さん、まずはこの本とセクハラについて書かれた厚生労働省のホームページでも読みましょう。

部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書)

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