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七転び八起き

観劇記録、ハロプロのこと。たまにLGBTとお仕事の話も。

カミングアウトのこと

過去にもカミングアウトについて書いた気がしてたのだけど、見つからなかった。重なってたらごめんなさい。

私にとって、カミングアウトをする意図は二つある。
一つは本当に理解して欲しいからするカミングアウト。もう一つは、線引きのためのカミングアウト。
私はわりとすぐカミングアウトしちゃうのだけど、後者の方が多い気がしている。


理解して欲しいからするカミングアウト


これはもう、読んで字のごとく。一般にもイメージされやすいカミングアウトと同じ。

まだ家族には誰にも打ち明けていないけれど、大切な友人には、包み隠さず今考えてることや感じてることを話したい。だからカミングアウトをしよう、という目的だ。

私は友達が決して多くない方なので、これは彼女ができた段階である程度済ませてしまった。

実はもともと、「仲のいい友達には彼女ができたら言おう」って思ってた。
物事を悪い方に考えちゃう癖のある私は、「彼女がいるわけじゃないのにカミングアウトしたら、ホントなの?って疑われるんじゃないか」とか「狙ってるって勘違いされるんじゃないか」とか、「もし万一拒絶されたときに、友人みんなに変な形で伝わるんじゃないか。一気に友達失うことになるかもしれないから、恋人がいない状態でカムするのはきつい」とかってぐるぐる考えちゃっていたから。

まあ結論、誰もそんなこと言う人はいなかったんだけどね。
今じゃ数少ない、深い付き合いの友人からは、普通に「彼女元気?」みたいな言葉が出てくる。嬉しいことだ。
それに気楽だよね。もしカミングアウトしてなかったら、会うたびに嘘をつかなきゃいけないから、きっと会うのが億劫になって、そのうち疎遠になってたんじゃないかと思う。ほんと、良かった。

ちなみに理解して欲しいからするカミングアウトは、今の恋人にもしている。
今の恋人は私と付き合う前は男としか付き合ったことがなくて、自分のことをノンケだと自認してた。
もうカミングアウトした頃は彼女のことをほぼ好きになってたからこれは完全に下心あってのカミングアウトだったよね。試すつもり、というか。今思えば若さと勢いだけだった(笑)


線引きのためのカミングアウト

もう一個の目的、線引きのため、って言うのは、ようは牽制だ。
「私は異性愛者じゃないです。したがって彼氏欲しくないし結婚もしたくないわけ。わかった?だからこれ以上私の前で結婚や恋愛の話出さないでね」っていうつもりで話してる。(そんなことは口に出しては言わないけど。)

だいたい、線引きのためのカミングアウトをするような相手ってカミングアウトしておけば勝手に納得したり遠慮したりして、そんな突っ込んでこない。根はいいひとで、「こんなこと聞いてもいいのかしら…どう話したらいいかわからない」って思ってるのかも。そして、そこまで興味もないのだと思う。

私はこうやって自分を守っているんだなぁ、ってたまにしみじみと思う。なんとなく、切ない。まあこれは性的指向の話に限ったことではなくて、習い性なのだけど。昔中学校の先生が「ある一定ライン以上踏み込ませないようなところがある」って親に言ってたということを聞いたこともある。本当はもっと人とかかわりたいけど、たぶん私の中で傷つかないことや自分の世界を守ることの方が比重が大きいのだと思う。


線引きのためのカミングアウトですら、やっぱりドキドキする

少し話が逸れたけれど、カミングアウトの話に戻る。そんな、攻撃的ディフェンスみたいなカミングアウトだって、毎回ドキドキはする。拒絶されたらどうしようとか。仕事関係の人なら、仕事に支障が出たらどうしようとか。でも勢いで言っちゃう。

誰を好きになるかって、恋愛してる時でもしてない時でも、自分の中でものすごく大事なことなんだよなぁ。LGBTブログの大御所、イチカワユウさんのブログの昔のタイトルがほんとに秀逸で、「あたしが女とセックスする話はシモの話じゃなく人生の話なの」っていうやつなのだけど。ここに言いたいことが集約されてる感じ。

カミングアウトして、拒絶されることは、私の人生を否定されることに限りなく近い。もちろんイコールではないし、向こうはそうしている自覚はないのだと思う。それがわかっていても、ものすごく傷つく。

たぶん一生、カミングアウトすることに慣れることってないんじゃないかと思う。でも、カミングアウトはし続けると思う。カミングアウトすることは、たとえ、線引きのためのカミングアウトであったとしても、嘘をつくことが苦手な私の人生をずいぶんと楽にしてくれたから。