七転び八起き

観劇記録、ハロプロのこと。たまにLGBTとお仕事の話も。

インフェルノ観劇感想2 オリーブさんのこと

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てなわけで、舞台インフェルノ、めっちゃふじわらさんの演じるオリーブが好きです。ネタバレありあり、オリーブ氏中心の感想、というか妄想、いかせていただきます。

 

ちなみに、全般の感想はこちらから。

 

!!注意!! ここからはネタバレありです

 

オリーブ氏の難しい立ち位置

マフィアの身内に生まれながらも人形病の研究家として働き、できる限りマフィアの仕事からは距離を置いているオリーブさん。リッカやサーシャの祖父の弟の子供、らしい。

ちなみに年齢どのくらいなんだろ。リッカが今大学生だから20歳くらい、オリーブさんがイリヤを失ったのが15年前だから35歳くらい?で、サーシャが中間くらいで20代後半から30代前半とか?

なんにしろ、今マフィアを実質的に仕切ってるサーシャの、叔父の立場であるので、本人に野心がなくても、担ぎ出されそうになったり、あらぬ疑いをかけられたりしやすい立場ではある。

それでも彼はマフィアの仕事には興味ないって言い続ける。理由は、明確には語られないのだけど多分、15年前にサーシャのロシアンルーレットに参加させられそうになって、身代わりとなった相棒が死んだことが大きくかかわっていそうで。

 

サーシャとオリーブの関係性

15年前、ロシアンルーレットでオリーブの相棒イリヤが死んだ。その時のことは、ハッキリとは語られない。でも、劇中でサーシャがオリーブに「今度は代わりに撃ってくれる人はいないよ?」と言って銃を手渡した時、わたしはゾクッとした。サーシャの、歪んだ愛情がそうさせたように感じてしまって。

サーシャは弟であるリッカに執着している。同じように、身内であるオリーブにもある種の執着をしているのではないか、と思った。裏切りの横行するマフィアの世界であるけれど、家族だから、信じたい。でも信じきれない。だから、彼がイリヤを失ったのとそっくりの状況で、ロシアンルーレットに参加させることで彼の忠誠を図ろうとしたのではないか?あの会場には他にも人がいたのに、サーシャは自ら選んで、オリーブに銃を渡したのだもの…。一方で、オリーブがどう反応するのか純粋に楽しんでるようにも見えた。サーシャなら、ただオリーブが苦しむ顔を見たかったってだけの動機で普通にそういうことしそうに思えてそれはそれでつらい。

オリーブは今回、銃を受け取り自分の頭に突きつけて引き金を引いた。その銃には弾が込められておらず、彼はまた死にぞこなったけれど、サーシャはそれを見て満足したんじゃないかなぁ…なんて妄想してしまう。

 

あきらめのうつくしさ

オリーブは、銃を受け取る時、諦めたような乾いた笑いを小さく漏らす。そのうつくしさがわすれられない。
その瞬間、彼はなにを思ったんだろう。
やっと、元相棒の元へ逝ける可能性を?
そうやって忠誠を試すサーシャの哀しさを?
マフィアの仕事から距離を置いたつもりでいても、逃げられもせず、過去と同じ場面を繰り返してしまう、自分の運命を?
あんまりにもその場面の彼のたたずまいが儚げで、そのくせ頭に銃を突きつけたって平然としていて、空砲を撃った後「また死にぞこなった」なんてさびしそうに言うから、わたしは彼にとてつもなく惹かれていつまでも彼の内面をあれやこれやと想像してしまう。

 

復讐しようと思わなかったんだろうか?

相棒を15年前に殺されたオリーブは、復讐しようと思わなかったんだろうか。観劇の後半、わたしの頭の中にはずっとその問いがこびりついていた。

元相棒への手紙の中でリッカとノエルのことを「僕たちより絆が強い」と評するということは、リッカとノエルほどじゃなくても似たような関係ではあったはず。でも彼は、復讐に走らなかった。そして15年前のことを「過ぎたことだ」と自分に言い聞かせるようにしながら生きている。

パンフレットの藤原祐規さんのコメントを見て思ったのだけど、きっとやさしすぎたのだ。やさしくて聡い彼は、相棒を失ってもなお、家を捨てられなかったし、憎みきれなかったんじゃないか。外は、人形病の蔓延する世界だしね。

そうやって諦めて、逃げることも、復讐することもせず、彼はじっと耐え続けた。その15年間を思うと切なくなる。そうして外にはそんな様子を見せないまま、本当は少しずつ狂っていってるのではないか。なんだか、最後の台詞の「僕はまだ、大丈夫だよ」の「まだ」のところに込められた危うい響きにそんなことを思った。これから彼はどうなってしまうんだろう。「まだ」ってことはいずれくる破滅を予感してるんだろうか。「大丈夫」じゃなくなる時がきてしまうんだろうか。うう…つらい…。

 

リッカとオリーブの関係性

で、そんなオリーブにとって、リッカとノエルの存在は、きっと特別なんだよなぁと思う。だって、彼らを見ていたら否応無しにイリヤのこと、思い出してしまうもの。彼らを見ていることが、救いでもあり、辛くもあるんじゃないか。

結構オリーブは、ノエルが側にいられない時もリッカの側にいるのよね。でも、絶対ベタベタはしない。リッカにとってのノエルには自分はなりえないことをちゃんと知ってるみたいに。そして、ノエルの食事以外もちゃんと食べられるようになるよう、リッカに言うのよね。リッカのこと、甥として可愛がって、心配しているのはもちろんあると思うけど、たとえば、リッカがノエルを失ったとしても、自分のような辛いおもいを味わわせたくないから、せめてそんな時、側にいてあげようとか思ってるのかなぁなんて思ってみたりして。

 

まとめ

とりとめなくなってしまったけど、眼鏡白衣の優男でそんなきつい過去を背負っている切なげ男子オリーブさん、ほんとわたしの昔からの好みそのものでどうしようかと思いました。大好きです。

そんな複雑な彼を、繊細に演じきってくれたふじわらさんの演技も、ほんと大好き。さすがふじわらさん。あの繊細な演技に感動してもっと好きになってしまった。

 

そんな藤原オリーブが気になる方、まだまだ生で見られますよ!日曜まで!ルッキュ配信もあるらしいよ!

 

 

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 原作も面白かった。

 

インフェルノ(1) (KCx)

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インフェルノ(2) (KCx)

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