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七転び八起き

観劇記録、ハロプロのこと。たまにLGBTとお仕事の話も。

女同士カップルが家を借りた体験

二月三月というのは、世間的には引っ越しの時期ですね。入学、就職、転職、異動などなど、忙しい季節ですから。

わたしとパートナーは、今の家には三年間と少し、一緒に暮らしています。三年前、地方に住んでいた彼女が東京の会社に転職することを決めて、同棲することになったからです。

当時のことを彼女は、「早く一緒に暮らして、駄目なら駄目で早く見きわめたかった」なんていうことを言います。現実的でドライな彼女らしい言い分です。確かに彼女はわたしより少し年上の30代で、男性は恋人になり得ないというわけでもないらしく、親も当然のように「普通の結婚」を望んでいるようだったので、まあ「駄目なら駄目で次に行きたい」っていう気持ちは、まあ、わからなくもない。

 

そうして二人で新居を探し始めたのですが、基本的に東京にいるわたしがまず色々歩いてみて住みたい地域を探して、彼女がこちらにこられる日に一緒に物件を回る形をとっていました。不動産屋さんには、「友達同士のルームシェア」「この子(彼女)の両親が心配性で一人暮らしNGなんですよ〜」という体で説明しました。

 

ところで、わたしは初めての一人暮らしの時、こんな本を読んでいました。

家を借りたくなったら

家を借りたくなったら

 

今は手元にないのでうろ覚えなのですが、確か「大手不動産チェーン店では取り扱わない物件を、地元の不動産屋さんがご近所づきあいの大家さんから請け負って扱っていたりする。地元の不動産屋さんは直接大家さんとやりとりをしているわけではないので値引き交渉なんかはしやすい」ということが書いてあったんですよね。

それで、大手チェーンと地元の不動産屋さんの両方を回りました。

 

地元の不動産屋さんでは、「友達とルームシェア」と言っただけでNGを出されたところもありました。うーん、このご時世でもあるんですねぇ、こういうの。ルームシェアで仲違いしたお友達同士で片方が出て行っちゃったとか、そういうことを警戒しているんでしょうか。

大手チェーンはさすがに慣れていて「ルームシェア?最近流行ってますよねー。わかりました。聞いてみます」というノリ。営業さんが若いお兄さんだったので気楽でした。

そしてもう一軒、地元の不動産さんに行ってみたところ、優しい感じの年配の男性、女性が話を聞いてくれて、いくつか物件を見て、「ルームシェアOKかわからないけど大家さんに聞いてみますね」と言ってくださいました。結局、ここでみた物件がすごく良くて、内見したその日のうちにすぐ申し込みをしたんですよねー。大家さんも優しい人でよかったです。

 

その後、契約の段になって、「お互い一人ずつ保証人が必要です」と言われました。ここは普通の夫婦でもあることらしいですね。わたしはこのとき、すごく緊張して身構えました。だって、両親にはカミングアウトしていないし、彼女に会わせたことがなかったからです。

恐る恐る実家に書類を持ち帰って、印を押してもらおうとしたんですが、母が激怒。「なんでそんな子とルームシェアなんかするの?」「何の友達なの?」「その子の両親が厳しいからってあなたには関係ないでしょう」とか。趣味を通じてネットで出会った恋人です、もう何年も付き合ってますなんて言えないし、困ってしまいました。関係については、彼女のほうが年上なので「大学のサークル関係の人だよ(社会人OBや外部の団体ともつながりのあるサークルだったので…)」とふわっとごまかし、「決まったことだしお母さんに迷惑はかけない、はんこだけもらえればそれでいい」っていうことで押し通しましたが、母は「私は絶対保証人にならないから」の一点張り。

様子を見ていたお父さんが「いいよ、お母さんはああ言ってるけどおれがはんこ押して後で送るから」と言ってくれたので、やっと契約できることになりました。

 

その後引越しの手続きが終わって、やっぱり後ろめたさがあったので、母に、「初めてのルームシェアだし、お母さんが心配するのもわかる。ルームシェアをする友達、今度紹介するから連れてきてもいい?」と言ってみたときも「なんで私がその人に会わなきゃいけないの」「私その人のこと嫌いだから会いたくない」と、会ったことのない彼女のことを全面拒否。不快でしたし、途方に暮れもしました。今は普通に実家に帰って普通に母と話をしますが、「ルームシェアをしている友達」のことは一切話題に出ません。私からも彼女の話をすることはありません。いずれ母にカミングアウトはしたいけれど、この時のことがあったので、相当の覚悟をして臨まなければいけないな…と思っています。

 

そんなこんながありましたが、無事に引っ越しができ、幸せに暮らしています。

三年暮らして、また引っ越しをしたくなってきているのですが、次に引っ越しをするなら大手チェーンの不動産屋さんで、保証会社を使えるような物件に引っ越そうかなと思っています。また保証人関係で親とすったもんだするのは面倒ですし。大家さんと繋がりのある地場の不動産屋さんの良さ(安心感)ももちろんありますが、逆に大家さんと仲良しだから値引き交渉しにくい感じもするんですよね。心臓強い方なら別ですが…。

ちなみに、一方で彼女の方はというと親御さんが保証人になるにあたって、わたしもお会いしたことがあったので、特に抵抗はなかったそうなんですが、「スイさんってレズじゃないの?」と妹さんに言われたとか…。勘のいい親族こわい。

そんな体験記でした!

すこしでも同性の恋人と暮らしたい人の参考になれば嬉しいです。

ではまた!