七転び八起き

観劇記録、ハロプロのこと。たまにLGBTとお仕事の話も。

【観劇感想】舞台刀剣乱舞 義伝暁の独眼竜(後編ネタバレあり)

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画像引用 舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜 - MARVELOUS!

 

ネタバレなしの前編はこちら。

 

 

ここから、ネタバレあり感想にいきますので、まだ見ていない方でネタバレ踏みたくない方はお戻りくださいね。この舞台はネタバレ見たいほうがきっと楽しいので!ぜひ見てから読んでくださいませ!
(ちょっとだけ腐女子目線入るのでこれも苦手な方はご注意ください)

 

 

ネタバレありの感想

さーて、ストーリー編の感想ですが。
終わってすぐ思ったのは、
「黒鶴ーーーーーーーー!!!!!!」と、
「どこを見てもカップルしかいない!!」
のふたつでした。(馬鹿みたいな感想ですみません…)

 

黒鶴の衝撃

未見だけどストーリーを知りたい方のために、黒鶴に関して少しだけ説明しますと。
歴史修正主義者に惑わされた伊達政宗が、天下人になるという「見果てぬ夢」を現実のものにしようと関ヶ原に現れて戦おうとするのですが。
部下の片倉小十郎さんと刀剣男子たちが、歴史修正主義者の力で無限ループになってしまった関ヶ原でそんな政宗様を止めようと格闘するのです。
政宗様を惑わしているのは、「政宗様の甲冑の付喪神」で。政宗様の黒甲冑から声が聞こえてきて、黒甲冑が中に人が入っていないのに時間遡行軍を率いて襲いかかってくるというホラー感満載の展開が進んで行きます。
その黒甲冑が、何度かの繰り返しの末、政宗様を取り込めないとわかった途端、戦う政宗様大好きな大倶利加羅さんの心の隙間につけこんで取り込もうとします。
それを突き飛ばして遮った鶴丸さんが、代わりに黒甲冑に取り付かれちゃうんですよね。

 

そして………、なんと…、
あの鶴丸さんのトレードマークである「白い衣装」が、真っ黒に染まった姿で出てくるんです!!!!まじかよ!!!

 

いやあ、なんか同人誌とかでよく見かける感じの展開、と思わなくもなかったですよ。
思わなくもなかったですけど、でも、一方で、
「えーーーーーー!!!!(衝撃で何も考えられなくなる)」
と胸の中で叫びつつ、ただただ、怒濤の展開に圧倒されてしまいました。


こういうの!こういうのがほしかったの!舞台では圧倒されたいし気持ちを引きずり回されたいの!!ありがとう末満さん!!


ときどき思うんですけど、末満さんってほんと厨二病な展開とか、意識的なのか無意識なのかはわかんないですけど腐女子が喜ぶような展開を書くのうまいですよね。
オリジナルじゃないせいか、ひどさはまだ緩めかなぁと思いましたが。今回は鶴丸さんが黒くなって大暴れして、「政府と審神者の傀儡」とか酷い言葉を仲間に投げつけたりもしましたけれど、それでも最終的には元の鶴丸さんに戻りましたからね。
(もっと酷い展開の末満演出オリジナル作品が気になる方はぜひ、LILIUM少女純血歌劇かEqualをどうぞ。素敵な絶望がそこにあります。Equalは生産停止になっていたのですが、ナベプロの通販サイト、ワタナベ商店から少し前に再販していました。もう再販期間は終わってしまったのかしら…?よかったら探してみてください)


でもこのシーンの鶴丸さんの演技は本当に良かった。黒甲冑に取り憑かれてる状態で刀剣男子たちと戦うんですけれど、その時の殺陣も狂気に取り憑かれた感じの荒々しさでめちゃめちゃかっこよくて、一人で何人もの相手をして圧倒する、説得力が感じられました。多分これは殺陣を受ける側の力量もありますね。キャストの皆さん、ほんとすごいです。そして台詞のいい方なんかも、声を加工してたせいももちろんありますけど、残忍さや人を傷つけることを楽しんでいる感じが滲んでいて。最高でした。このシーンを見て、DVD購入を決意しました。

黒鶴の見た目もすごく好き。衣装も髪も真っ黒なんですけど、一筋の前髪だけが白いんですよね。素敵。そして登場シーンや戦いのシーンでは、足元にステンドグラスみたいな青や紫の照明が当てられて、すんごくすんごく綺麗なんです。あれを見たくて「鶴ちゃんもっと戦ってほしい」って思ったくらいです。すごくよかった。

 

そういえば、今回は鶴丸さん、なんとか元に戻りましたけれど、そこに至るまでの三日月さんとの会話を聞いてても、「うわ~鶴か三日月さん闇落ちしそう~」「ていうか最初から裏切ってそうフラグすごい~」と思わざるを得ない感じなので、次回作はもっとつらい展開がきそうでこわいですね。でもちょっと楽しみ。

 

関係性の萌え

で、「どこを見てもカップル」という件ですが。

  • 政宗様と小十郎さんと忠興さん
  • 貞ちゃんと光忠さん
  • 三日月さんと鶴丸さん
  • 歌仙さんと大倶利加羅さん

に関してはダイレクトだったり思わせぶりだったり関係性はさまざまであるもののどう見ても友情を超えた複雑な感情が渦巻いていそうな感じに見えてなりませんでした。

  • お小夜と歌仙
  • お小夜とまんばちゃん

に関しては、二人でいても家族や仲間としての関係性に見えましたが、そういう意味でも大変萌えました。
ほんと、刀剣乱舞っていうコンテンツ自体がストーリーよりキャラ単体への萌えだったりキャラ同士の関係性で萌える物語だと思うんですが、見事にその特性を生かしいてくれたなーという感じがします。
どの組み合わせでも、見ていて楽しいです。
もうなんか正直、語り始めたらどこまでも語れるのですがめっちゃ長くなるので、それぞれについて少しずつ感想をお伝えします。

 

政宗様と小十郎さんと忠興さん

なんだこの萌えは。忠義と友情とが複雑に絡まり合った関係。すごく萌える。
政宗様と忠興さんは喧嘩友達って感じの間柄で、でも忠興さんが政宗様のことすごい好きだからめっちゃ生き急ぐ政宗様に「死ぬな」って言うんですよね。で、その誓いがストーリー全体に活きてくるわけなんですが。その誓いを意図せず守ることになった政宗様に、死の床で、忠興さんは刀を握らせて2人だけの戦場を作りだすんですよね。このシーンを見て、誓いを守らせることが、どれだけ政宗様の「戦って死にたい」「天下を取りたい」という願いをもった激しい魂を縛り付けることか、彼は知っていたんだなと思いました。それでも忠興さんは政宗様を死なせたくなかったっていうのがね…。もう…。あつい…。大好きかよ…。
わたしね、末満脚本でいつも好きだなーと思うところは「個人的な感情」を扱ってくれるところです。国とか政治のために動く戦国武将じゃなくって、「大事な人に生きていてほしい」っていう個人的な感情にフォーカスしてくれる。それがもう、大好きです。
で、そんな死の床でよぼよぼになりながら戦う2人を見守っていた小十郎さんは政宗様が往生したあとに「ありがとうございました」って忠興さんに言うんですよ。うう…泣ける…。
小十郎さんは政宗さんに絶対服従なわけじゃなくって、必要と思えば苦言も呈するし、ちゃんと意思のある、知的な人で。でも、黒甲冑に惑わされた政宗様に自分についてくるのかどうかと恫喝された時は、自分の意思を曲げて、政宗様についていくことを決めるんですよね。
でもやっぱり、政宗様が黒甲冑に惑わされているとわかってからは政宗様を止めようと奔走するし。
政宗様の死の直前の忠興さんの行動は、なかなかに非常識だし、脚も手も震えて剣を取り落とす政宗様を見ているのは小十郎さんにとってきっとすごく辛かったんじゃないかと思うんです。見ている観客であるわたしでも辛かった…。でも、見ていて辛いっていう自分の気持ちより、政宗様の気持ちを優先させるから、見守ることに徹していて、最後には忠興さんに頭まで下げる。そのどこまでも「政宗様」に心酔し、彼の役に立つように、彼の想いの向く方向に、動こうとする小十郎さんの姿がさ…。大きな愛で包み込んでいる感がね…。すごかったです。
ていうか小十郎さんの役者さんがもう演技上手すぎなんですよ。苦悩のシーンとか感動に打ち震えるシーンとか、よぼよぼのおじいさんになって死の床に伏す政宗様を見守っているシーンとか。ダイレクトに感情の伝わってくる演技をするんですよねー。でもオーバーなわけでもないし、自然で、引き込まれるんです。本当にすごかった。
というわけで政宗様と忠興さんがカップルで政宗様への片思いを貫き通す小十郎さんというふうに見えてしまいましたごめんなさい。小十郎さんががっしり体型で背も高くて、政宗さんが小さくて美形なところも萌えました。

 

貞ちゃんと光忠さん

このふたりは本当にかわいい。
最初の方のシーンで貞ちゃんが顕現して、「みっちゃーん!!」って言いながら畑仕事中のみったださんに飛びつきにいって、みったださんはそれを抱き留めてぐるんぐるん回すっていうシーンがありました。ぐるんぐるん回されすぎた貞ちゃんが息も絶え絶えにコメントするのも面白かった。もうとにかくかわいい。
二人の殺陣シーンも「背中を預ける」感がすごくて。お互いに見えてないところをフォローし合う殺陣は最強感が溢れていました。
ほんとに二人が信頼関係で結ばれてて、お互いに「早く会いたい」と思っていたんだなーっていうのがわかる感じでたまらんでした。見てて幸せな気持ちになる二人です。

 

三日月さんと鶴丸さん

おじいちゃん同士の大人の会話感がやばい。
台詞うろ覚えですが、とくにやばかったのが鶴丸さんが三日月さんに対して「俺は天を驚かせてみたい。だが、もっと驚かせてみたいものができた。…あんただ」的なことを言い、三日月さんが「俺を驚かせるのは骨が折れるぞ」的なことを声色変えていうところ。ううう。大人の言葉遊びたまらん。お互い本気でそう思ってそうだからこそたまらん。
そんな二人なのに鶴丸さんが黒甲冑に取り込まれて黒鶴になったときの「これはさすがに驚いた」っていう三日月さんと、確信犯で取り込まれたらしい鶴丸さんが「驚きの戦法だっただろう」的なことを言う鶴丸さんも、なんか、命がけかつ周り巻き込みまくりの公開いちゃいちゃを見せつけられた気持ちになりました…。(もちろんそれだけじゃないんですけど!!)
黒鶴になってた鶴さんが、白鶴に戻れた瞬間に、倒れ込む鶴さんを抱き留めに走り寄った三日月さんも忘れられません。カップルにしかみえない。

 

歌仙さんと大倶利加羅さん

お互いそりがあわなかったのに、最後のシーンで歌仙が差し出した杯をそっちの方向も見ずに大倶利加羅さんが受け取り、そこに歌仙がちょっと満足げなどや顔でお酒を注ぐシーン。最高かなと思いました。そのあと席ずれてあげて二人して屋台で酒飲み始めるし。萌かよ。この二人すごい好きでした。

 

お小夜と歌仙

細川家ほんと可愛い。このふたりはちっとも付き合ってる感はないですけど、歌仙が結構おとなげないおとなで、お小夜に対して偏ったアドバイスやお世話をしたがるのに対して、お小夜は見た目ちっちゃくて子供なのに、歌仙のこと「うちの子」扱いして代わりに謝ったりするの、きゅんきゅんします。
お小夜が歌仙の性格をだれよりもわかっているのもすごくきゅんときます。人見知りだからこそぺらぺらしゃべる、とか。もうこの二人のシーン、ずっと見ていたい。ほんっとかわいい二人です。

 

お小夜とまんばちゃん

お小夜におびえて逃げられ、がっかりしているまんばちゃんも楽しくて好きでしたが、ラストのお小夜とまんばちゃんのぶつかりあいのシーンも、なかなかに胸熱でした。まんばちゃん、言葉はうまくないけど、お小夜の「復讐」にとらわれた心を、「俺に復讐してみろ」って胸を貸すことで溶かしていくって言うのがね…。もうほんと…アツい…。強くなりたいふたりが、へろっへろになって朝が来るまで戦う、あの想いののった殺陣。素晴らしかったです。

 


ああ、短くするつもりだったのにめちゃめちゃ長くなってしまいました。そんなふうに、本当に、関係性を楽しめる舞台でした。じつは今回の舞台で私は歌仙ばっかりずーっと見てしまったんですが、配信やDVDでは他の組み合わせについてももっとじっくり見たい!という欲がものすごいです。買います。ええ、買いますとも。


そんなわけで、以上、感想ブログでした。
ではまた!

 

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末満健一さん脚本演出の他の舞台↓

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 (絶望度は多少低めだけどおすすめ)

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Patch stage vol.7「幽悲伝」 [DVD]

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