七転び八起き

観劇記録、ハロプロのこと。たまにLGBTとお仕事の話も。

【観劇感想】グランギニョル(TRUMPシリーズ)

グランギニョル観劇感想

また凄いものを見てしまった。
実はTRUMPシリーズ、私が舞台沼にドボンしたきっかけの作品なんですよね。最初に自分でチケット買って舞台見たのは忍ミュだったのですが、それ以外の作品をガンガン見に行くようになったのはDステTRUMP以後で。(しかも何故かMARBLE公演…)
なので、すごく思い入れのあるシリーズですが、いろんな作品を見るようになった今、改めてグランギニョルを見て、やっぱりこの世界観と、生と死、憎しみと愛の交錯する濃密な物語が好きだなあと思ったのでした。


なんだか受け止めきれなくて、そして、好き!!!という気持ちだけがほとばしりすぎて、小一時間試行錯誤しているのですが、うまくブログが書けそうにありません。
人物関係の考察や一人一人に対する感想などはいいブログが今後たくさんでてくると思いますので、ネタバレありになると思いますが、つらつらと感想を述べていきます。

 

 

 

愛の物語

見終わってすぐ、愛の物語だなあ、と思いました。たぶんきっとシリーズの中のどの作品よりも。

「負けるな、負けるな、負けるな」…最後のシーンでダリがウルを咬んで言った「呪い」であり「愛」でもある言葉の強さが、鮮やかに心に焼き付いて頭から離れません。

今作の主役、ダリ・デリコ卿は吸血種の社会において貴族中の貴族。貴族と言えば特権階級で、その特権は血筋によって与えられる、ということは古今東西のあらゆる中世ものの作品を見てもおわかりでしょう。実際、ダリ自身も自分のいる場所をわかっているからこそ、家に縛られたくないと思いながらも人間の女であるスーに対して「ドブネズミの匂いがする」(シリーズ共通の人間やダンピールを蔑む言葉)と冒頭から言っています。
そのダリが、ダンピールであり、自分の血の繋がった子供ではないウルに対して、あんな言葉をかける。
愛する妻や、命の恩人であるスーの死に際の願いを受けて、彼がそんなふうに変わっていく、その姿が愛おしくて印象的で。だからこそ愛の物語だなぁと思うのです。

 

シリーズの他作品を見て、「呪いに負けるな」と願ったウルの行く末を知っているからこそ、その瞬間の、彼の願いの純粋さがクローズアップされて胸に迫ってくるんですよね…。ああ…なんてつらいんだろう。でも、人を思うことってなんて美しいんだろう。

血の繋がりが重視される世界の話を書きながらも、その血の繋がりなんてものの不確かさを時に愚弄し、血の繋がりがなくたって人が人を思う気持ちがいかに尊いかということを末満さんは示してくれます。愛情は時に憎しみに変わることもあるよ、ということもセットで。
そういう、一筋縄ではいかない複雑な世界をそのまま見せてくれるところが末満作品の好きなところです。

 

愛の話だなと感じたところはほかにも色々あります。

  • ゲルハルトがダリに理想を託そうとする気持ち
  • ダリのゲルハルトに対する、普段は言葉にしない親愛の情
  • スーの二人のウルに対する愛情
  • フリーダのスーに向ける労りやまるで妹に対するような態度
  • ゲルハルトの父親やマリア、アンジェリコに対する複雑な感情
  • キキ、アンリ、オズの三人の関係性の中に満ちる愛情
  • バルラハのアンリに対する執着(アンリを通してTRUMPを見ていたのかもしれないし、研究対象でしかなかったのかもしれないけれど、それでも、パンフレットでバルラハ役の窪寺さんが言っていたように、なんらかの愛情はあったのだろうと思います)
  • ダミアンのTRUMPに対する愛情(それはもうコピーを量産する中で意味が変わってしまっているかもしれないしTRUMPはそれを受け取りたいとも思っていないかもしれないけれど…)

もうね、それぞれの関係性の中に愛が充ち満ちていて、むせかえるほどでした。みんなが愛を持っていても、うまくいかない。残酷極まるグランギニョルになってしまう。切ないですよね…。切なくも美しく、愛しい、このグランギニョルの世界観が大好きです。

 

そのほか

あとふたつ、どうしても言っておきたいことをひたすら語ります。

 

ひとつめ。
いやあ、美の暴力ですね!!!!
主演二人が美しすぎました!!!!
お顔の話だけではありません。いや、お顔も相当に美しいですけれども。重たそうなドレープのたっぷり入った美しいお衣装、それをさばく指先や手つきの美しさ。殺陣の最中の荒々しくも芸術的な剣さばき。意味ありげなほほえみに、つんと上げた顎のライン。そして、彼らの魂のあり方。もうもう、すべてが美しくて、圧倒されました。
最初にダリ役の染谷さんが出てきてお美しいお姿で華麗なる殺陣を披露し始めた時点でもう、「見に来て良かった!!これだけでもチケット代おつりがくるわ!!」と思ったほどでしたもの。
春林役のとんちゃんも手脚の長さと美しさに心が翻弄されましたし、個人的にはレイン中級議員のめがね姿も大好きです。彼もすごく動ける方ですね。殺陣が綺麗でした。
フリーダ様とスーちゃんも違った美しさで素晴らしかったです。スーちゃんは儚げで透明感のある美しさ。フリーダ様は顔かたちとか声とか立ち姿はもちろんなのだけれど魂の形が美しい。「しあわせであろうと努力しています」の一言にその美しさが集約されているなと思いました。

 

ふたつめ。
めいめいのこと。これはハロヲタですので言及しない訳には参りません。キキ役のめいめいはもうとにかく、凄かったです。「あっやばい帝劇とかに出るすごい上手い子役が紛れ込んじゃった」と思いました。(めいめい10代後半だからもう子役ではないですね)
調子の外れた笑い声が、でも聞いていて、耳につんとくる嫌な感じじゃないのが凄いなあと思いましたし、歌声も健在どころかどんどんミュージカル畑の人みたいな歌い方に進化していっていて「繭期の子守歌」には泣かされました。すごい。
アクションも繭期のヴァンプに咬まれまくって戦闘力が高まってしまった女の子の説得力を感じました。やっぱり動けるなーめいめい。
「愛してあげるわ」と「殺す」の二つを同じテンションで語れるのもすごい。その二つを繋ぐものが「狂気」なんだと思うんですけど、狂気をまとった演技はめいめいの右に出るものはいないなあと思いました。
最後に舞台袖にはける瞬間に涙をぐいぐいってぬぐう感じで去って行ったのももう泣けました。


はあー、とりあえず今日はここまで!!しっちゃかめっちゃかで、見ていないけれどとりあえずあらすじを知りたい人に不親切なブログですみません。明日も観劇予定なのでまた語るかもしれないし語らないかもしれません。ツイッターでは多分語りますのでよかったらフォローしてください(当面はネタバレしない範囲で語ります)


グランギニョル見たけど他作品は見れていないという人、絶対見た方が楽しいので他作品もよろしくお願いします!!

投資したら投資しただけの価値はありますし、絶対他の作品をもう一回見たくなって何回でも観てしまうループにはまること請け合いなので!ぜひとも!!!!ついでに言うならモーニング娘。とアンジュルムはいいぞぉ、ハロプロはいいぞぉ、歌って踊れて可愛いぞぉ、ということで特にLILIUMをよろしくお願いします!!

ではまた!

 

Dステ12th『TRUMP』Blu-ray

Dステ12th『TRUMP』Blu-ray

 
演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」 [DVD]

演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」 [DVD]

 
Patch stage vol.6 「SPECTER」 [DVD]

Patch stage vol.6 「SPECTER」 [DVD]

 
ピースピット2017年本公演 『グランギニョル』 [DVD]

ピースピット2017年本公演 『グランギニョル』 [DVD]